科學用語IV(繁体字&日本語版)

これら和語の「くろがね(鉄)」(Y!辞書)、「しろがね(銀)」(Y!辞書)などは、もとからある単語同士を組み合わせたものだ。

「こがね(黄金)」(Y!辞書)も「こ(小)」と「かね(金)」かと思ったが、「くがね」の変化らしい。

「あかがね(銅)」(Y!辞書)は「あか(赤)」と「かね(金)」による造語である。
「くろがね(鉄)」も「くろ(黒)」と「かね(金)」による造語だ。

和語の「かね」kane は音読みの「コン」kon、「キン」kin と似ている。
音読みのほうは客家や朝鮮にある「金」の音 kim から類推して kom や kim のような音が訛った結果であろう。
「銭」の訓読み「ぜに」zeni は音読み「セン」sen(現代北京音 qian と同系)のようだが、「金」についてはそう言えるかどうか微妙である。