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2009年11月4日の新聞のテレビ欄を観ると、TBS「イブニングワイド」で「漢字認められず戸籍無いまま1歳に…」というニュースがあった。
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↑イブニングワイド 戸籍 1歳 漢字 で検索
2009年11月4日の新聞のテレビ欄を観ると、TBS「イブニングワイド」で「漢字認められず戸籍無いまま1歳に…」というニュースがあった。
↑イブニングワイド 戸籍 1歳 漢字 で検索
問題になった名前は、テレビ欄では「ハナ」らしいが、番組を確認すると漢字は「玻南」で、これで「ハナ」と読ませるらしい。「南」は「なん」「みなみ」「なみ」が普通だが、「な」と読ませるとは凝った読みである。
└→「南」の読み
└→「南」の読み
もちろん、注目すべきは「玻」の字のほうであろう。
こんなところで「玻」の字を見るとは意外であった。
こんなところで「玻」の字を見るとは意外であった。
一方、朝鮮では「ガラス」は ryuri、南朝鮮(南韓)では語頭の流音が脱落して yuri になる。
yuri は漢字にすると「瑠璃」または「琉璃」である。
当然、中国でもこの熟語があり、日本人女性の「るり子」さんは中国に留学すると「瑠璃子」Liulizi になる。
└→『ガラスの華』
yuri は漢字にすると「瑠璃」または「琉璃」である。
当然、中国でもこの熟語があり、日本人女性の「るり子」さんは中国に留学すると「瑠璃子」Liulizi になる。
└→『ガラスの華』
なお、この「玻南」ちゃんが中国に行ったら、北京語では Bonan と読まれる。
ネットで調べると上海語で Buna、廣東語では Bonam または Bona のようになるらしい。
ネットで調べると上海語で Buna、廣東語では Bonam または Bona のようになるらしい。
もし、中国で、女性名で「ハナ」と読むものがあれば、「哈娜」と書くのが普通だろう。
「玻南」ちゃんの親は「どうして『玻』の字が使えないのかわからない」と言っていたが、常用漢字枠、人名用漢字というものが一般に浸透していないと同時に、戦後(1945年以降)民主主義の柱の一つだった漢字制限が民意から離れていることを示している。
何しろ常用漢字枠も人名用漢字枠も気まぐれでころころ変わる、常用漢字は「目安」とされながら、人名用漢字はこの例のように「押しつけられて」いる。
「玻南」ちゃんの親は「どうして『玻』の字が使えないのかわからない」と言っていたが、常用漢字枠、人名用漢字というものが一般に浸透していないと同時に、戦後(1945年以降)民主主義の柱の一つだった漢字制限が民意から離れていることを示している。
何しろ常用漢字枠も人名用漢字枠も気まぐれでころころ変わる、常用漢字は「目安」とされながら、人名用漢字はこの例のように「押しつけられて」いる。
今、「玻」「璃」「琉」「瑠」のどれが人名用漢字内でどれが枠外かわかる人がどれだけいるか。
また、常用漢字は文部科学省の管轄で、戸籍は法務省の管轄らしく、縱割り行政の弊害があるだろう。
└→2009年11月4日『イブニングワイド』について続き
また、常用漢字は文部科学省の管轄で、戸籍は法務省の管轄らしく、縱割り行政の弊害があるだろう。
└→2009年11月4日『イブニングワイド』について続き