NHK『知る楽』「歴史は眠らない」09年8~9月号テキストより 

「瑛」が名前に使えるようになったのは1981年。
「玖」のほうは1990年(『知る楽』テキスト116ページ)。

三科玲咲(Mishina Resa)選手の名前は非常に凝った名前である。
「玲」を使っているだけでなく、「咲」を「さ」と読ませるのは少し無理がある。

これは中国でどう紹介されるか。
シナ語の Google で 三科 奥运 东京 2016 里约热内卢 で検索した。
Copenhagen は「哥本哈根」である。

「三科」は Sanke と読めばいい。
「玲」は「林志玲」Lin Zhiling の名前でもおなじみなので問題なし。
「咲」は「伊東美咲」や「柴咲コウ」でも使われるが、もとは「笑」の異体字である。

では「三科玲咲」は「三科玲笑」と解釋して Sanke Lingxiao と読むべきか。
しかし、多くの中国人は「咲」を xiao とは読まず、「関」guan や「吹」chui の音を当てるようだ。
場合によっては、「聯」lian から類推する人もいるかもしれない。

とにかく、日本で「玲」の字を人名から排除しても「林志玲」などの名前は漢字で書くなら「林志玲」である。カタカナであれば「リン・チーリン」。
漢字が中国のものである以上、日本の法律で漢字を制限するのは無意味である。

2009年10月2日、三科玲咲選手は2016年五輪の招致を目指す東京代表の一人として英語であいさつした。
三科玲咲選手は15歳らしいが、もし、西暦2009年の誕生日で15歳であれば、1994年生まれ。浅田真央より4歳年下だ。1994年と言えばリレハンメル冬季オリンピックの年。その年に生まれた世代は1998年長野五輪当時は4歳だったことになる

1994年生まれであれば、今回、リオが選ばれた2016年リオ五輪で22歳。2020年五輪で26歳。2024年五輪で30歳。
30代で五輪の選手から引退するとして、あと3回以上は五輪出場のチャンスがある。

もし、三科選手の世代が日本での五輪を希望していたとしても、周りとしては「君たちみたいに若ければ、2016年の五輪でなくても、そのあとにまだチャンスはあるだろう」と想うのが普通だ。

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2009年10/9 10月