山田世代高1の夏。

468ページ、高知驛のイラストでは「髙知駅」、つまり、「髙(=高)」が「梯子(はしご)高」になっている。486ページでは「高知駅」。どちらも「驛」の「馬」の4つ点(本当は短い線)が斜めの一本棒。

中国の簡体字で「熱」>「热」rè の列火がそのままなのに「魚」>「鱼」yú のそれが横棒なのは、「魚」の下が尾びれだからか。大陸簡体字で「馬」>「'532;」mă、「鳥」>「鸟」niăo の4つ点も横棒になっている(下のコメント参照)。
ところで、漢字の部首としての「列火」の名は「烈火」のほうがいい気がする。

477、479、480、482ページ、準決勝の組み合わせ抽選会。「第一試合」「第二試合」の「第」は手書きの「第」

これらの略字は字体というより書体と解釋すべきもので、水島新司氏や彼のアシスタントたちも手書きの漢字が活字と多少、違っても気にしなかっただろう。これは30年余り前の日本での状況であった・
しかし、今の日本ではこれらの異体字を極力、活字で表示し、漢字の種類を無駄に増やそうとする動きが出ている。漢字は簡略化どころか、複雑化している。

殿馬は練習でバットの先やグリップ・エンドで打っている。殿馬に大リーグボール1号は通用しないだろう。

少年チャンピオンコミックス『大甲子園』6巻
1984年5月5日初版

山田世代高3の夏。

明訓高校の蛸田の名前は、活字では「蛸」の右上が「小」。
しかし、96ページのスコアボードにある手書きの文字では「蛸」の右が「肖」と同じ
Wik辞典で「蛸」を調べ、Han character を選んだときに見える字体である。
2009年3月10日午前4:20

『大甲子園』第8巻
188ページに描かれた看板で「宿舎」の「舎」は2つ書かれてあり、上にあるのは中央が「土」の「舎」で、下に書かれてあるのは中央が「干」の「舍」であった。
「捨」になると右の中央が「土」のほうでも、「干」のほうでも同じページに載っている。

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2009年3/10 3/10前後