小倉百人一首
資料;数研出版『クリアカラー国語便覧』第3版2006年、83~95ページ
番号は『便覧』での掲載順。『便覧』で人名の振り假名は現代假名遣いだが、ここでは歴史的假名遣いにした。

25.名にし負はば あふ坂山(さかやま)の さかねづら 人に知られで くるよしもがな
三条右大臣(藤原定方)/さんでううだいじん(ふぢはらのさだかた)<*さむでう~

○な  na
○に  ni
○しお sio ←母音連続
○は  ha
○ば  ba

26.小倉山(をぐらやま) 峰のもみぢ葉(ば) 心あらば いま一度(ひとたび)の 行幸(みゆき)待たなむ
貞信公(藤原忠平)/ていしんこう(ふぢはらのただひら)

○こ  ko
○こ  ko
○ろあ roa ←母音連続
○ら  ra
○ば  ba

28.山里(やまざと)は 冬ぞ寂(さび)しさ まさりける 人目(ひとめ)も草も かれぬと思へば
源宗于朝臣/みなもとのむねゆきあそん

●か  ka
●れ  re
●ぬ  nu
●とお too ←母音連続
●も  mo
●へ  he
●ば  ba

31.朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
坂上是則/さかのうへのこれのり

●あ  a
●りあ ria ←母音連続
●け  ke
●の  no
●つ  tu
●き  ki
●と  to

「有明(ありあけ)」を3音にしている(と想われる)例は21番、素性法師の歌にもある。

38.忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな
右近/うこん

●お  o
●し  si
●く  ku
●もあ moa ←母音連続
●る  ru
●か  ka
●な  na

前後一覧
2009年3/9前後

関連語句
字余り