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Wikipedia(日本語)


「新潟県」「新潟县」「新潟縣」のWikipediaにおける表示比較 

中国に留学している日本人と韓国人がシナ語で会話する場合、新潟を紹介する場合は、中国人に話すときに使う Xinxi や Xinxie などではかえって意味がつたわらない。「新潟」の部分だけ「にいがた」と日本語の發音で言えば、相手は理解してくれる。

例えば「我的老家在日本的新潟县(または新泻县)」という場合、中国人相手であれば
Wode laojia zai Riben-de Xinxi-xian(または Xinxie-xian)
と言えばわかってもらえるだろうが、日本人と韓国人と西洋人がシナ語で会話する場合は、
Wode laojia zai Riben-de Niigata
と言うほうがいい。

日本人がシナ語を学ぶと、中国人との意思疎通だけを想定した学習になるので、「山口」は Shankou、「山田」は Shantian と言わないと通じないというような指導がなされる。

しかし、シナ語が中国人との交流だけでなく、非中国人同士の共通語になると、日本の地名はシナ語にしないで、「山口」なら Yamaguchi、「山田」は Yamada のように、日本語のままで言うほうがいいのだ。
実際、中国で日本人留学生は「鈴木」なら Lingmu のようにシナ語で自己紹介し、現地ではそれで充分なのだが、韓国人は必ず日本人の日本語の名前を聴き、それを使おうとする。

ちなみに、朝鮮語では Ni-ga-tha のようである。
「新潟県(<新潟縣)」は Ni-ga-tha-hyeon、「新潟市」は Ni-ga-tha-shi になる。

Wikipedia
한국어(韓国語)>니가타 현(新潟県)、니가타 시(新潟市)

ただし、ネットで検索すると「니이가타」もある。

一方で、中国に留学や仕事で滞在する韓国人は名前が中国人によって北京語読みされているので、日本語を学ぶと「崔」なら「サイ」のように日本語読みを自ら使って名乗る。
韓国人は「にいがた」という地名をよく知っているようである。北朝鮮の万景峰号(<萬景峰號)が新潟に来るとき、それが韓国でよく報道されているのだろう。

上海譯文出版社の『世紀版新英漢詞典』(下注釋)の879ページでこう書かれてある。

Niigata [ni:gɑ:tə] n 新潟[日本港市]

アクセント記号は辞書では [g] の左上に短い縱棒として記されている。
つまり「ニーガータ」のような發音になるわけだ。

從って -ga- にアクセントがつく。
この辞書には日本の地名が多い。
中国人は「新潟」を Xinxi と読み、不正確ながら「新泻」も慣用として存在し、これは Xinxie と読まれるので、英語の中で日本の Niigata がどこのことか改めて確認しないといけないわけだ。
Niigata は日本人用の英和辞典には不要の地名であり、どんな大きな英和辞典にも載っていないだろう。
代わりに英和辞典では Beijing(北京)や Dalian(大連)、Shenyang(瀋陽)という中国の地名が必要になってくる。
└→「新潟」を外語でどう呼ぶか2


関連語句
新潟県 さんずい+写 新潟県 シ写 新潟 瀉 新潟 新瀉
新潟の「潟」 さんずい 写 新潟 さんずい 写 中国語


注釋
『世紀版新英漢詞典』
2000年12月刊行。
表紙を見ると英語では Century Edition A New English-Chinese Dictionary となっている。


参照
新潟と新泻、横浜と横滨
2009年3月5日~27日