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 「礼」は「禮」の略字であり、「礼」もある。逆に「ネ」と「豊」を組み合わせた「ネ豊」もありえるが、これは「禮」と同じなので、中国系の電脳網で「ネ豊」が「禮」と表示される。そこをわからないで、「『ネ+豊』を使いたいのに活字が『禮』しかない」などということを悩むのは無駄である。同様に、「祷」と「禱」も同じ漢字だ。最近では異体字による代用を嫌って、子供につける名前などで、普通と違う異体字を使いたがる人が多い。「戦後国語改革」を庶民が否定していることになる。
 放火で焼け落ちた韓国の南大門こと「崇禮門」は、寺院での表示が縱書きで「崇ネ豊門」であり、Wikipediaの中国語版でも「崇ネ豊門」と表示されている。この文字を日本語のWordの上にコピーすると「崇禮門」になる。ちなみに、「崇禮門」は朝鮮語で Sung-rye-mun>Sung-nye-mun[suŋnemun]、北京語でChónglĭménになる。これは簡体字で「崇礼门」になる。

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2008年10/10