【大阪~徳島/最安値2,200円!(2022年当時・2026年4月時点では2,500円)コスパ最強の】令和の鉄道連絡船南海フェリーに乗る
【和歌山~徳島の南海フェリー2028年3月までに廃止へ】
↑鐵坊主氏の考察や関テレのニュース映像のYouTube動画も貼っておく。鐵坊主氏は「南海フェリーと接続する南海和歌山港線の存在意義が無くなる(和歌山市~和歌山港の鉄道廃止)のではないか」と考察する。
このブログでは、2022年1月に大阪難波~和歌山港~徳島港と言う経路で乗った。”南海フェリー単品”ではなく、南海電車特急サザン(座席指定車)からのフェリー乗り継ぎであった。この経路は私(プロの鉄道マニア)としては非常にオススメである。何と言ってもコスパ最強なのだ。大阪~徳島が最安値2,200円!(この当時。2026年4月時点では2,500円)である。これが高速バスだと定価で3,500円(この当時。2026年4月時点では3,800円)である。この方法で四国に渡った事は何度もあった。2022年1月に大阪~徳島/最安値2,200円!(この当時)を体験してみた。以下「2,200円」と言う金額を強調する形で述べているが、繰り返しになるもののこれは2022年当時の金額で、現在は(2026年4月時点では)2,500円に変わっている。同時に令和になっても残った「鉄道連絡船」の旅行(と言うか旅情)を楽しんでみた。
↑詳しくは上記を参照されたい。南海電車の駅ならば発着駅はどこでも良い。2026年4月時点では、紙のタイプに加えて、クレジットカードのタッチ決済に対応した商品もある。
【乗車乗船日】2022年1月5日(水)
【電車の時刻】難波11時50分(特急サザン19号・10000系座席指定車1号車クハ10907)→和歌山市12時49分着で乗り換え→和歌山市13時05分発の普通車(7100系のモハ7169+クハ7968)→和歌山港13時09分着
【フェリーの時刻】和歌山港13時40分→徳島港15時55分(フェリーかつらぎ)
【使ったきっぷ】とくしま好きっぷ(2,200円・この当時の金額)
【座席が窮屈な南海10000系特急サザンの座席指定車】
↑鳥取ノ荘~箱作
南海本線は泉佐野以南で海が見える場所を通る。遠くに見える島々は四国ではなく淡路島である。流石に昼下がりの下り特急なので座席指定車はガラガラだ。これが自由席ならば立たされていたに違いない。こういう”背徳感”は最安値重視の旅でも多少の課金はあって良い(と個人的には思っている)。
↑和歌山市駅で和歌山港線に乗り換える。特急サザンは一部列車が和歌山港線直通だが、本数が少ないため基本的には和歌山市乗り換えである。
和歌山市駅の7番のりばが和歌山港線の専用ホームと化しており2両の列車しか入らない。もちろんワンマン運転である。6番のりばと7番のりばは同じ線路上にあるのだが、ホームの真ん中で分断されている。7番のりばから見ると6番のりば(難波方)は車止めがあるため前に進む事は出来ない。
和歌山港線のダイヤは南海フェリーの運航時刻に合わせている。逆に言えば南海フェリーの発着が無い時間帯は和歌山港線の電車も走らない。実際に乗った客もほぼ全て南海フェリーへの乗り継ぎであった。和歌山市民が和歌山港へ公共交通機関で移動するならば、ほとんどが路線バス(南海グループの子会社が運転していると思ったが)であろう。本数は和歌山港とは話にならぬほど多く、和歌山市内には南海和歌山市駅とJR和歌山駅と言う二大ターミナルが離れた場所に立地し、それぞれでマチを形成しているため、変に複数の鉄道を乗り継ぐよりはバス1本で行けた方が明らかに便利である。
↑和歌山市~和歌山港
完全に海沿いを走る鉄道である。港湾施設もいろいろ見えてくる。線路そのものは和歌山県が管理する上下分離が図られているが(厳密には和歌山市駅起点0,8キロ地点にある県社境界点から和歌山港駅にかけて)、設備そのものは必要最小限程度のレベルでしか維持していないので、線路状態が悪く乗り心地が悪い。ゆっくり走ってゆくうちに和歌山港到着の案内放送が入る。もちろん徳島行きの南海フェリーに乗り換え(南海四国ラインと案内する場合もある)の案内も入る。
【ボロい駅ホームと駅構内。南海電車~南海フェリーに乗り換える事に特化した和歌山港駅】
一言で言って「ボロい」。和歌山港駅に着いて思った事だ。最低限の事しか和歌山港駅に対してはコストを掛けていない事がわかった。この時は令和4年(2022年)であったが、まるで時計が止まっているかのような世界で「まだまだ昭和」が残っていた。
発車案内装置の時刻が入っていないパタパタ式は今や”天然記念物”と言っても良い。和歌山港駅は1面2線で1番のりば、2番のりばの両方を使用する。特急サザンが入る関係でホームの長さは8両分ある。線内折り返しの普通列車は2両だけなので、改札口に連絡する階段付近に停車する。
↑和歌山港駅のホームからは南海フェリーの「かつらぎ」がなんとなく見えた。ハッキリと船体を見る事は出来ない。鉄道同様に「フェリーかつらぎの”形式写真”を」と言いたい所だが、旅客通路からそれが撮影出来る構図への経路は構成されていない。どこの鉄道連絡船でもそうだが、鉄道~船舶への乗り換え時間は最短で設定されている事が多い。南海フェリーも例外ではなかった。
↑南海としては「好きっぷ」の宣伝を行う事で、大阪(などの南海電車沿線)から徳島への経路として南海フェリーの利用も促している。
↑和歌山港駅の自動改札機を通る。当然「好きっぷ」も戻ってくる。駅の営業形態は無人で、対応が必要ならばインターホンを使って呼び出す事になる。
↑和歌山港駅の改札口を出ると右側に進むように促される。右側がフェリーのりばに直結している。一方で左側に進むと駅の出口で、トラックの通行が多い幹線道路であった。南海フェリーはもちろんクルマやトラックを載せることが出来るので、駅前の広場では乗船待ちのクルマやトラックが止まっていた。
和歌山港駅の電車利用者はほぼ全員が南海フェリーに乗り換えるので、事実上フェリーに乗り換えるに特化した駅構造なのが特徴だ。これは青函航路があった時の青森駅や函館駅、宇高航路があった時の宇野駅や高松駅もそうだったと言われているが、駅からストレートに船のりばに直結した専用通路がある駅は、令和の今では非常に珍しい存在になっている。
↑和歌山港駅から南海フェリーに乗船するための通路を歩く。案内表示に従うだけで良い。通行量の多い道路の真上を横切り、途中からは歩く歩道もある丁寧さ。まだ正月5日なので「謹賀新年」の表示もあるのが新しい年の始まりだなと思ってしまう。
【和歌山港から南海フェリーに乗船する】
↑和歌山港の待合室に着いた。まだ正確には本州であるが、もう気分は四国である。「歓迎 ようこそ 南海フェリーへ 徳島行乗船口」と言う素っ気ない案内板であるが、それだけで旅情を感じると言ったらオーバーだろうか。
乗船時刻になり係員が現れ改札を始める。「好きっぷ」を見せて船内に入る。和歌山港での乗船人数を数えており、徳島港で下船時に「好きっぷ」は回収となる。その時に枚数を照合して和歌山港の数より少ない場合は、まだ船内に残っているか、航行中に転落した(海難事故)となる。
↑和歌山港から乗船時の入口。船内の出入口は一方通行になっており、決まった場所からでないと乗船・下船出来ない構造だ。一応は案内板があるし、放送案内もあるのでそれに従えば、特に下船時は迷うことなく下船出来るのだが、乗船回数が少ないとどこにあるのかわからず、何気に”迷路”になっている。
↑ファンネルマークは鉄道と同じ「南海のマーク」であった。鉄道連絡船なので鉄道と合わせてもらった方が良い。
↑フェリーかつらぎでは太陽光発電もやっているらしい。
↑フェリーに乗ると壁には「お客様へのお願い」、「非常の際の心得」の掲示は見ておくようにしたい。何らかの事故(海難)があった場合は、警笛で知らせるのでその案内に従って避難することになる。
↑甲板には「避難集合場所」と言うベンチが設けてある。正常時でも座る事は可能である。但しこの時は1月で寒風であったので非常に寒い。流石にここに座っているようなお客は皆無であった。
↑13時40分に和歌山港を出港する。そのシーンを見ていると陸上に接岸するために大きなロープで固定している。出港時に地上側に作業員が3名程度出てロープを外す。かなりの力作業で、船の動きに合わせて急いで別の持ち場に移動していた。個人的にはとても務まる仕事ではないが、船の運航では海上要員(船内)に注目されがちではあるものの、陸上(港)での要員も必要になる。陸上では雨の日も、寒風の日も同じ作業をする事になるので、体力的にはとても大変なのだろうと思った。
少しずつ和歌山港から離れて行き外洋(和歌山港の外)へと進む。出港→旋回→進行となる中で、やはり速度が速いと感じる。時速に直せば30km/h前後なのだろう。
↑客室がある階に行く。ここも寒風に吹きさらしのベンチが多数ある。やはり座っている人は居ない。
↑フェリーかつらぎは迷路のようになっているので、正直どの辺かよく覚えていないが、B階段を降りると車への下船口につながるようだ。航行中は車に留まる事が出来ないので、客室や甲板に必ず行く必要がある。
↑和歌山港下船口。単にロープで仕切ってあるだけだ。
特に客室内は撮影していないが、いわゆる雑魚寝スペースが広がる。そこでゴロゴロする事が出来るのも鉄道やバスには無い旅の魅力であろう。
特急サザン座席指定車に相当する座席も多く設置されており、ここに座っているお客が多い。正面にはテレビがありABC朝日放送テレビやNHK徳島の番組が映っていたが、受信環境が悪く映像が乱れる事が少なくなかった。それはスマホでも同じで、電波状態が安定せず満足にネット接続が出来なかった。
ビジネススペースでは一般的な事務机(木製)があって、数席しかないものの常時埋まっていた。それもそのはずでフェリーかつらぎでは(恐らく)唯一の充電用コンセントがあるのだ。想定としてはパソコンで使ってもらうのだろうが、そういう人は少なくほとんどがスマホ充電であった。
売店・お土産コーナーも一応はあるのだが、COVID-19の影響で休業となっていた。船内にはジュース自販機、カップラーメン自販機(日清のカップヌードル)もあった。船内に設置するとコストが高いためその分値段に転嫁されていた。
それにしても客室内は暖かい。時々甲板に出たのだが、話にならないほど寒くて(しかも強風)長く居ることが出来なかった。この日の波や風もあったのだろうが、やけに揺れが目立つ乗り心地であった。それがフェリーかつらぎの平均的なものか?それともこの日だけだったのか?その辺の違いはわからない。廃止までに乗る機会があれば改めてフェリーかつらぎの乗り心地を確かめてみたい。
↑和歌山港出港から2時間経過した頃に徳島港が見えて来た。ここが四国の大地である。
↑徳島港の構内に入った事を示すと思われるものが見えて来た
↑徳島港のいろいろな港湾施設を見る事が出来る。個人的に普段そう言うのはなかなか見ないので新鮮味があった。徳島港をまたぐ大きな橋(有料道路?)が何なのか気になったが、結局今の今まで調べる事無くそのまま(知らないまま)にしておく。帰ってからだと調べないので、現場(現地)で知ったらその場で調べて覚えないと知識として吸収されないとこのブログを書いていて思った次第だ。
↑南海フェリーの徳島港のりばが近づいて来た。1ヶ所のみである。
フェリーかつらぎから陸上に向かってロープが投げ込まれる。これで接岸が完了し旅客通路のタラップが投下される。
↑これで旅客は下船出来るようになった。実際には徳島港入港の10分程度前から「まもなく徳島港に到着」の船内放送が流れて、自動車の運転手は自分の自動車へ、旅客は徳島港専用下船口に向かう事になる。経験上は到着直後だと混雑することが分かっていたので、少し遅らせて下船口に向かう。陸上の下船口では係員が待ち受けており、難波からの「好きっぷ」を渡す。これで乗船終了だ。ここまでが2,200円であった。
【徳島港から徳島駅には徳島市営バスで】
↑徳島駅までは徳島市営バスで15~20分程度かかる。この当時の運賃は210円であった。ICOCA等の交通系ICカードは使えなかった(2026年現在はどうなっているのか知らない)。
↑市バスの発車まで少し時間があったので、簡単に南海フェリー徳島港を見て回る。利用の多くは自動車利用(航送利用)で旅客のみ(自動車無し)は少数派であった。和歌山(近畿南部や三重県)~四国への道路交通の一部を担っている意義は大きかった。だが、既報の通り今や南海フェリーに頼らなくてもE28神戸淡路鳴門自動車道経由が一般化したため、多少遠回りにはなるがこちらの方が利便が高い。それは旅客輸送も然りで、大阪~徳島だと鉄道を使うと岡山・高松経由とかなりの遠回りになるため現実的とは言えず、大半が高速バスとなっており、そちらに客が取られた感もある。
↑16時30分過ぎには徳島駅に着くことが出来た。正午前後に難波や梅田(大阪駅)から高速バスで出発すれば1時間以上早く到着出来ていたはずだ。ただ値段は約1,300円程度高いが。時間に余裕があり、コスパ重視ならば、南海電車+南海フェリーは最強の組み合わせであった。
2028年3月末に南海フェリーは廃止する方針だが(2026年4月末現在)、和歌山県や徳島県も「利用が減っているなら廃止は仕方ない」と容認している。代わりになる事業者が進出する可能性は残されているが、少なくてもNANKAIグループではなくなるため、大阪~徳島が2,500円(2026年4月末現在)で行く事は出来なくなるだろう。私としては廃止になるまでにもう1度「大阪~徳島のコスパ最強!好きっぷ」を体感したい。























































































































