【新居町行き・袋井駅臨時改札口】ふくろい遠州の花火2024東海道線臨時列車大増発
2024年7月27日に静岡県袋井市で「ふくろい遠州の花火」が開催された。静岡県内では屈指の花火大会で例年来場者数は40~50万人にもなると言われている。花火大会の観覧会場は東海道線愛野~袋井間の原谷川沿いにある特設場所である。静岡・掛川方面からは愛野駅、磐田・浜松方面からは袋井駅の利用が推奨された。これに伴い東海道線掛川~浜松間を中心に臨時列車が大増発された。この事は例年通りであるが、意外にもこの輸送は今まで見た事が無かった。花火大会輸送は性格上、15時前後~19時前後の開催前、21時前後~24時前後の開催後に臨時列車の運転と定期列車の増結が実施される。全ての時間帯見るのは大変だったので、開催前に絞って様子を見る事にした。なお花火大会そのものは見物しなかった。
2024年7月27日(土)乗車
【臨時列車の時刻はJR東海プレスリリースのみで公表・各種乗り換えアプリ等では一切公表されず】
JR東海では、2024年7月27日(土)に袋井市で開催される「ふくろい遠州の花火」に合 わせて臨時列車を運転します。また、一部の定期列車で車両の両数を増やして運転します。会場最 寄駅の愛野駅・袋井駅まではJRを是非ご利用ください。 お帰りの際は、大変混雑が予想されますので、お時間に余裕を持って駅へお越しいただくと共に、 お帰りの際に便利な“往復きっぷ”を予めお買い求めください。なお、TOICAエリア内で乗車・ 降車の場合は、改札機にタッチするだけで通過できる「TOICA」のご利用が便利です。ただし、 TOICAエリア内・外をまたがってご乗車される場合は、TOICA等の交通系ICカードはご 利用になれません。予め全乗車区間のきっぷをお買い求めください
行き 19本 (愛野・袋井着 14時台~18時台)
静岡方面から愛野駅へ [浜 松 行] 5本 [新居町 行] 2本 [豊 橋 行] 2本
浜松方面から袋井駅へ [袋 井 行] 8本 [掛 川 行] 2本
帰り 23本 (愛野・袋井発 21時台~24時台)
袋井駅発⇒浜松方面へ [浜 松 行] 11本
愛野駅発⇒静岡方面へ [掛 川 行] 2本 [静 岡 行] 8本 [興 津 行] 2本
※上記臨時列車のほかに、一部の定期列車で車両の両数を増やします。
※臨時列車等の詳細については、別紙をご参照ください。
※帰りの臨時列車は、静岡方面へは愛野駅、浜松方面へは袋井駅が始発駅となりますので ご注意ください。(22時40分以降、静岡方面への臨時列車は袋井駅が始発駅となります)
※花火大会が延期となる場合、臨時列車は運休となる場合があります。 当日の運行状況は、JR東海テレフォンセンターへ電話でお問い合わせ(番号等は下記リンク参照)
※具体的な時刻はこの記載では省略。下記リンク参照
↑であった。JR東海HPの乗り換え検索(駅時刻表表示)・各種乗り換えアプリで臨時列車の時刻等について調べてみたが、一切公表されていなかった(定期列車のみ表示)。
そのため「ふくろい遠州の花火2024」の臨時列車の時刻の公表は上記プレスリリースだけ。 これは臨時列車あるあるの話で、乗り換えアプリ等に反映されない事が多い。
また駅頭で紙に臨時列車の時刻が貼りだされる事が多いが、今回そのような事は皆無だった。駅頭で臨時列車の時刻を知る方法は、発車案内装置による表示か駅放送のみである。実際には通常よりも増発されているため、普段電車を全く使わない人が駅に来た所で「きっぷの購入」と「混雑」と「暑さ」を除けば困る事は基本的に無い。
つまり「謎だらけ」である。これは「運用鉄」と言われる鉄道マニアが興奮する案件だ。どこへ行くのかわからなかったので、「休日乗り放題きっぷ」(2,720円)を買って乗車した。
【静岡13時56分発臨時浜松行きに乗る】
↑静岡13時00着748Мから様子を見る。この日は熱海方が313系8000番台S1編成+豊橋方211系5000番台SS9編成(画像・モハ210-5063乗車)であった。西側の留置線に移動し15時過ぎまで昼寝となる。この車両は臨時列車とは無関係のようだ。
↑静岡駅の地下道を歩いていると何故か「しまねっこ」(島根県のゆるキャラ)が居た。どうやらFDA(フジドリームエアラインズ)のイベントで出雲空港→富士山静岡空港へ”空輸”されて来たらしい。
↑臨時列車1本目は静岡13時56分発浜松行き。6分前に定期列車451М浜松行き(静岡13時50分発)があるので、そんなに客は乗らないだろうと予想。発車案内装置にも表示があるが、種別は「臨時」である。東海道線静岡地区の事なので快速運転しないのは最初からわかり切っている。臨時だからと言って特に強調する事は無く(その旨の駅員による放送無し)、定期列車と同じ扱いなので”埋没”している。
↑豊橋方に313系2600番台N4編成+熱海方313系2500番台T6編成(後ろクモハ313-2506乗車)の6両。何ら変哲も無い編成だ。行き先幕は「臨時」で、車内放送も「臨時」であった。
↑3番線発車案内装置の表示はご覧の通り。「臨時」になっている以外通常時と全く同じである。特に”見応え”は無い。
↑車内はオールロングシート。「貸切」であった。前の方へ進めばパラパラと乗っているが、1両に10人も乗れば良い方だ。やはり予想通り。先発の451Мに客が流れているのは言うまでもない。花火に行くにはまだ早い時間帯だ。これが掛川(14時42分発)まで続く。掛川で30人(6両合計)程度乗って来る。だがそれは花火目的ではなく日常的な利用者で、偶然列車がやって来たので乗れたような人だらけ。ある意味この日はラッキーであった。
掛川駅ホームには警備員が4人、助役が2人、静岡支社からの応援が2人来ていた。気温33度晴れで蒸し暑く、暑い中の勤務とは大変ご苦労である。熱中症対策も必要で、水が入ったペットボトルは全員腰にぶら下げていた。
愛野駅には14時47分。花火のメイン会場の1つであるがまだ早い。客は少ない。既に警備員が8人警備中。周辺の駐車場(コンビニも含む)は既に封鎖。袋井駅との間に車窓から花火観覧会場(設営済み)が見えてくる。かなりデカい。関係者(警備員や主催者等)もかなり集まっている。客はまだである。
袋井駅には14時52分。やはり警備員が多く居る。下り本線3番線到着であったが、臨時ホーム(副本線・本来は旅客列車の入線は無い)4番線は封鎖中であった。帰り(21時以降)に使うのであろうか?
浜松14時55分発の臨時掛川行きとスライド。大垣から応援に来た313系0番台Y9編成4両であった。
今乗っている列車番号は当然知りたかった。これは先頭の運転席まで行き、運転士用時刻表CASTを見るしかない。「9421М」と言う事がわかった。以降の列車は9423М、9425М・・・というように順番通り割り当てられるようだ。
【静岡13時56分発臨時浜松行き9421Мは浜松駅到着後折り返し臨時袋井行きになる】
↑浜松駅には15時08分に2番線到着。このホームは本来上り列車が使う。下り本線からの入線も可能な配線である。プレスリリースの時刻表を見ていると15時15分発臨時袋井行きがあった。車両運用を考えれば9421Мの折り返しがこれになるのだろう…と思っていたら案の定そうだった。
↑313系の行き先幕は「袋井」になっていた。フルカラーLEDなので定期列車に存在しない行き先は変幻自在と言わんばかりに表示が可能である(但し事前に収録する必要がある)。これも「臨時」なので前面の種別表示はそれ。側面の行き先幕は9421Мもそうだったが単に「浜松」であった。行き先表示が変わっただけに過ぎない。
先頭の運転席(エンド交代なので乗車したのは行きの9421Мと同じくクモハ313-2506)に行きCASTを見ると列車番号は「9424М」となっていた。上りの場合は9422Мから始まり、これも順番通り9424М、9426Мと降って行く。
運転士も車両ごと折り返しのようで9421Мに引き続き乗務。車掌だけが浜松で交代となった。
↑御厨駅で445М(浜松から971М)豊橋行きとスライド(211系5000番台SS10編成)
↑袋井駅は上り副本線1番線(定期列車は入線しない)に入る。副本線は使用回数が少ないので夏草が生えている。15時33分の到着であった。
【1年に1回だけ利用出来る袋井駅1番線には臨時改札口も登場】
↑袋井駅1番線に止まる313系。9424Мは到着後回送になる。
↑回送は15時40分に発車。どうやら島田まで回送され16時05分発174М興津行き→興津16時55分着~17時06発785М浜松行き→浜松18時42分着~18時50分発776М静岡行き(いずれも定期列車)で運用されるらしい。
上り袋井行きの運用はこうしている事が多いらしい。一部は掛川・菊川・金谷まで回送し、折り返し回送で愛野へ持ってきて愛野から臨時浜松行きで運用と言う事もあるらしい。
↑1年に1回しか撮影出来ない場所から。袋井15時35分発771М浜松行きは313系300番台(大垣からの移籍車・2両・転換クロスシート)K11+K7+313系2300番台(2両・オールロングシート)W3編成の合計6両まさかの「ブツ6」であった。最近このような車両がそれなりに登場している。
↑貨物列車2079レ稲沢行き(EF210-304+コンテナ貨車20両程度)も撮れた
↑袋井駅1番線直結臨時改札口もあった。本来は階段を登り2階にある改札口を出場しコンコースを通り駅の外へ…であるが、それだけでは人がさばききれないのであろう。1番線下車(乗車)の場合はそのまま臨時改札口へ誘導される。恐らく花火の日だけのために簡易TOICA改札機も設置したようだ(常設ではないはず)。紙のきっぷの場合は駅員(恐らく周辺の直営駅から応援に来たと思うが)に手渡す。「休日乗り放題きっぷ」(青春18きっぷ)の場合は見せるだけで終わりだ。現金精算が必要な場合はレジスター完備の臨時精算所へ誘導される。
↑2階の正規の改札口へ行く。ここにも多くの駅員が案内している。オレンジのポロシャツを着た人もいたが恐らく静岡支社内勤者が応援に来たようだ。
「お帰りのきっぷを買うように」との案内が盛んに出ている。TOICAやSuica等のICカードならば「残額をご確認」である。静岡地区でもICカードはかなり普及しているが、花火大会の日はやはり紙のきっぷが多く売れる。つまりそれはICを持っていないという意味だが、恐らく普段は電車なんて乗らないのだろう。
↑15時58分発の臨時豊橋行き(列車番号不明)は大垣からの応援313系0番台Y9編成であった。
↑臨時掛川行きに乗る。プレスリリースには「袋井15:57」とあったが、愛野・掛川の時刻は未記載。発車案内装置には「臨時16:04掛川」(9426М)とあったのでこの列車の事だろう。特に意識することなく島ホーム2番線と3番線側に進んだが定期列車であればここで問題ない。だが花火大会の日は例外で「袋井行き」でなくても1番線に入る列車はある。313系2500番台T7編成を「編成」で撮影していた時にようやく気付く。発車案内装置見ているようで実はよく見ていない。
それにしてもこの列車やけに停車時間が長い。定刻で15時57分~16時04分まで7分も停車する。その理由は袋井駅1番線にあった。とにかく幅(通路)が狭いのだ。花火大会の客はまとまって下車(乗車)するので、臨時改札口付近に滞留する。停車時間を1~2分程度にしておくと、発車する際に触車事故の危険があるため、そのリスクは回避したい。JR東海にも当然経験則があり「何分でお客が全員1番線から居なくなる」と言う事がわかっているはずだ。それに基づいた停車時間の設定だろう。もちろん、定期列車や貨物列車が2番線を通らないタイミングにする(行きのピーク時である17~19時台はこの限りではない)ダイヤ設定もあろう。
この列車から大量に花火大会の客が下車。混雑が始まるのは16時頃からである。袋井駅で車内はがら空き…にはならず。客にも知恵があって「袋井で降りるよりは愛野で降りた方が良い」と言う考えだ。乗車すると案の定愛野で大量下車。残りの1区間(掛川まで)はがら空きだった。
【人道回廊が作られた愛野駅】
↑愛野駅で下車する。島式ホームだがかなり幅が広い。近くにエコパがあるのでイベント開催時の多客対策として最初から広く作っている。普段は近くの大学・工場・宿泊客(ビジネスホテルがある)・地元民の利用が主体であるが、何かイベントがある時には急激に混雑する。花火大会の時も混雑する。静岡・掛川方面から花火大会に来る場合は下車(乗車)駅となっている。16時頃は未実施であったが、17時頃からは上り列車の停止位置を静岡方にずらしている。逆に下り列車は浜松方にずらすようだ。そうする事でホーム上の特定の場所で「密」を避ける狙いがあるようだ。
↑改札口を出場する。ここにも多くのJR関係者が案内にあたる。スムーズに通すためか?自動改札機の1台は乗車専用として運用していた。「まさか」とは思ったが自動改札機の使い方を知らない客がどうも居るようで、それを案内する係員も居た。やはり普段の生活では電車には乗らない事がわかる。
改札口は3階にありコンコースは周囲の様子を見る事が出来る。真下を新幹線が通過する所も見える。しかし、掛川方を除き窓と言う窓はビニールシートで目張り。どうやらここから花火見物する人が居るようで、ここで滞留してもらうと困るため強制的に見れなくしているようだ。扇風機もあるのでここで少し涼む。
↑南口に降りる階段には踊り場があるがここも目張り。
↑エコパ側(南側)は目張りされていないので外の様子を見る事が出来る。ここから花火は見えないのだろう。16時頃から着々と進んでいたのは「人道回廊」を作る所。駅員が何人も集まり大きな台車から仕切り板を取り出して設置している。暑い中での作業なのでかなり大変だ。花火大会終了後は「人道回廊」に沿って帰宅客を並ばせてスムーズな乗降をさせたい狙い。だが多客なので実際に列車に乗車出来るまでは1~2時間は待たされそうな気がする。しかも暑いので個人的には花火見物には行きたいとは思わない。ネット中継もあるらしいので自宅のクーラーが付いた部屋から画面越しで見るだけも十分満足してしまう。
【大人の事情により設定された「新居町行き」】
↑愛野16時27分発9433М臨時新居町行きに乗る。浜松行きでも豊橋行きでもない事。中途半端に新居町までしか行かない。湖西市中心部の鷲津や天竜浜名湖鉄道との乗り換えが出来る新所原にも行かない。花火大会に来る客が乗るとしたらせいぜい愛野か袋井までで、しかも掛川発となれば相当利用は限らている…と思った。
↑愛野駅の列車接近放送は単に「臨時列車が到着します」だけであった。9426Мの折り返しであった。すると大量下車だった。掛川→愛野の1区間だけの乗車が非常に多く1両に立ち客がゆうに40人は居た。そんなに乗るのか😲
袋井駅でも花火大会に来る客が一定数下車。これで貸切同然に空くだろうと思ったが現実は甘くない。客は意外に減らない。袋井以西は花火見物とは無関係のはずだ。やはり「たまたま列車が来たので乗った」と言う地元客が圧倒的に多く、磐田、豊田町、天竜川と進むにつれてむしろ混雑してきた。
鉄道マニアも「新居町行き」と言うネタのため何人か乗っていたが、マナーが悪い。車内スピーカーに録音用のマイクをガムテープで固定し「新居町行き」と言う放送を録音する者が多数。雑音が入らないためにやっているのだろうが、公共の乗り物である。常識的に考えればそれは違法行為そのものである(やったからと言って逮捕や刑事責任を問われる事はほぼ皆無だが)。録音する事を邪魔してやろうかと思ったが(雑音を意図的に入れてやろうかと思ったが)、行き先が「新居町行き」となった以外文言の変更は一切無い。これがもしJR西日本ならば「詳しくはWESTERでご確認いただけます」で終わりであろう。言葉の言い回しは静岡行きや浜松行き等の”定番の行き先”と全く同じである。それを録音して何の意味があるんだ?と思ったが、やはりYouTubeにアップロードして「小遣い稼ぎ」したのか?
浜松には16時51分~16時52分の4番線でスグの発車だ。やはり浜松までの利用が主体で一斉に乗り替わる。「新居町行き」の珍しさに撮影する鉄道マニアも多数。だが乗らない。次発17時00分発5349F新快速米原行きに乗るようだ。
浜松発車後の車内放送は相変わらず「定番」。行き先が「新居町行き」になった以外特に変わりない。
↑新居町駅は下り副本線1番線到着だ。ここに定期列車が入る事は無いはずだ。輸送障害発生時に遅れを取り戻すため新居町~豊橋間は運休にして急きょ折り返す事がある程度だ(同様のやり方は東田子の浦、用宗、菊川でもある)。
↑新居町駅には17時08分に到着。すぐに乗り換え列車があるわけではない。結局は5349Fに乗り換えでしかも階段連絡である。車両は?と言えば17時20分発の回送であった。恐らく浜松まで回送させて、浜松17時42分発臨時袋井行きとして運用すると思われる。新居町→新居町も営業すれば良いと思ってしまうが、需要が無いのだろうか?
新居町行きが設定された理由は「大人の事情」と言う事がわかる。浜松行きにしてしまうと16時51分着→折り返し17時42分発臨時袋井行きまで約50分車両を置いておく必要がある。しかし、他の定期列車・臨時列車が線路を使うため置ける場所が無い。近隣駅で他に探してみると「新居町があるじゃないか‼」と言う結論になる。そのため車両を新居町まで移動させて、新居町で折り返せば、浜松に車両の置き場を探す(作る)必要が無くなる。往復回送でも良かったのであろうが、浜松→新居町は需要が見込めたと判断したのか?営業列車として運行し、帰りの新居町→浜松は需要が無いと判断したのか?回送としたと思われる。
↑17時16分発の5349F(313系5000番台Y114編成)が発車を待つ。下り本線を渡らないと上り本線には出る事が出来ないので、回送が発車する時間帯は下り列車が通らないことが条件である。
↑新居町駅は東海交通事業㈱の業務委託駅で概ね朝7時~夜19時までが有人管理のようだ。自動改札機(扉が出てこない簡易型)・自動券売機(1台のみ)あり。みどりの窓口ありだ。この駅も遠くないうちに「サポ化」(要するに無人駅・管理駅で改札口を遠隔操作で管理するので実質的には有人駅扱い・西小坂井駅や稲沢駅のようなパターン)されそうな気がする。
↑新居町駅近くではこの日「遠州新居手筒花火」が開催との事。これは初めて知った。新居町では夏の名物祭りだそうだ。それをイメージした噴水広場もあった。手筒花火を持っているが出てくるのは水。本当ならば火が出るが持っている人は火傷してしまうのでは?😨と不安に思ってしまう。素人考えだが。新居町駅としても会場までの簡易な案内は出していたものの、電車を使って来場する人は少ないようだ。新居町行きが設定された目的の1つだったのかもしれない。
なお新居町駅改札口は国道301号に面した南口のみで隣にはコンビニ(デイリーヤマザキ)がある。北口は浜名湖競艇直結の改札口があるものの、ここが開くのは競艇開催日だけだという。
【18時頃になると花火見物客で混雑する】
↑新居町17時42分発992М掛川行き(313系0番台Y4編成・クモハ313-4)に乗る。立ち客で相当混雑。1両に50人は立っている。日常的な利用者が主体と思われるが豊橋(愛知県内)からふくろい遠州の花火に行く客も一定数含まれる。必ずしも新幹線で掛川まで行き、掛川で折り返して愛野とはならないようだ。
18時頃の浜松駅は定期列車+臨時列車で概ね5分に1本の割合で運転。しかし15時45分頃静岡県中部(主に静岡市や焼津市)で大規模停電が発生。中部電力の施設に落雷があったため。新幹線や東海道線が15分程度停電のため運転見合わせになった。その結果10分程度の遅れが慢性的に発生となった。
992Мは高塚までは定刻で発車したが、先発の列車が遅れていた事や静岡から来る折り返し列車の遅れもあり、なかなかホームに入れない。本線上で停車する。結局定刻より5分遅れで到着。お客は一定数乗り替わるが、下車客以上に乗車客が居た。明らかにホームは混雑している。車内放送は「手荷物は棚の上に」とあったのでこれは混雑している証拠である。それでも乗車に手間取る事は無く6分遅れで発車。案の定袋井駅と愛野駅で大量下車し掛川には8分遅れの18時34分に到着した。
【掛川駅で車両編成記録・最後の「211系新居町行き」】
↑掛川駅1番線から天竜浜名湖鉄道に乗り換え出来る改札口は16時から閉鎖であった。これも花火大会対策で混雑を避けるためである。そのためJR正規改札口(北口)を通り天浜線正面駅舎前から出入りするしかない。
↑18時44分発144レ新所原行きはTH2109、6月30日から運転開始のゆるキャン△列車であった。新作仕様で大井川鐡道もこのラッピング列車には登場している。天浜線も花火大会臨時列車はあったらしいが、それは主に帰りの列車(21~22時)だったらしく、それ以外の列車は定期列車のみであった。基本的に単行なので多客が見込めると判断した場合は2両運転となる。近年そういう実績は少なくなっているが。
↑992Мは折り返し18時40分発989М豊橋行きになる。停電の影響や花火大会多客のため5~10分程度の遅れが続いていた。18時34分発787М浜松行き(211系SS6編成+313系T1編成の6両)が9分遅れで発車したため、これを追いかける形となり都合5分遅れであった。
↑18時35分発492М熱海行き(13分遅れ)は所定4両運転だがこの日は6両に増結。車両は313系300番台K5編成+313系2300番台W1編成+211系5000番台GG7編成と見事にバラバラな出自を持つ編成だった。定期列車は基本的に4両運転に対して行われるもので、これが6両運転が8両や9両になる事は今は無い(昔はあったらしい)。ただ臨時列車で大垣のY0番台かJ0番台編成を2本借りて併結運転すればそれはそれで8両が完成する。現実にはあり得ても良さそうだが、今回見た範囲ではそれはなかった。
↑18時47分発94××М臨時新居町行きは473М島田行き(定期列車)の延長運転である。前から211系SS9編成(クハ210-5046以下3両)+313系8000番台S5編成であった。211系最後の新居町行きである。 もう1本ある「臨時新居町行き」に乗ろうかとも思ったが、新居町行き到着後は車両は浜松に回送になるだろうし、9426Мとは大きな変化もないと思い乗車せず。しかし「211系の新居町行き」である。これは”乗車記録としてコンプリート”しておけばと良かったと発車後後悔した。
↑18時52分通過の回94××М・313系1300番台L6編成+313系2600番台N8編成の5両
これは御殿場線からの応援だ。主に浜松~袋井の臨時列車主体の運用であった。この後どこへ行くのかは不明である。必ずしも静岡や沼津に戻るとは限らず(花火大会輸送は21時~24時が本番なので19時前に帰る事は考えにくいが)金谷の中線に入って折り返し愛野まで回送し、愛野から臨時列車として運用も考えられるが?
↑18時52分発774М興津行き(5分遅れ)315系3000番台U3編成+313系300番台K9編成の6両。この編成の組み合わせは6月3日以降当たり前のように存在する。熱海方にU編成、豊橋方にK編成を連結する運用で、主に「大運転」(列車番号400番台)が多い。本来ならば2番線に入るがこの日は1番線に入る。特に2番線に列車があるわけではない。こういう臨時の発車番線変更は「よくある話」だ。
↑19時02分着の回94××М掛川行き・折り返し回94××М××行きになる。313系0番台大垣Y15編成の4両。これも大垣からの応援車であるが、浜松→袋井で臨時列車として客扱いを行ったのは確か。これが何時何分運行の列車なのかはわからない。恐らくこの後も臨時列車として何本か運用されたのであろう。
花火大会そのものはこれからであるが、これで撤収した。花火を見る事よりも車両運用や臨時列車の状況を見る事が最重視であったためである。「ふくろい遠州の花火」は別に現場で生で見なくても良くて、後日YouTubeやブログ等で見ても個人的には問題ない。
静岡県内JRとしてはかなり大規模な臨時列車の輸送体制を見る事が出来た。