
【コスパ最強の駅があった!道の駅敷地内が有名な列車撮影地だった】山陰本線の島根県内の個性的な駅

↑久代駅は国道9号からそう遠く離れていない。出雲市~益田間の山陰本線は国道9号線に並走するため、駅訪問(駅現地調査)を自動車で行う場合は基本的にこの道を進む事になる。
【訪問日】2024年5月7日(火)
【訪問した駅】山陰本線の西浜田駅、折居駅、(道の駅ゆうひパークみすみ)、三保三隅駅
【西浜田駅は古い駅舎だったはずだが。コスパ最強の駅がJR西日本管内でもあった!】
浜田市内に入ると再びロードサイド店が増える。島根県石見地方の中心都市でもあるため交通量は(やや)多い。山陰本線の線路から海側を進み大きな車庫の横を通るとそこは浜田鉄道部であった。キハ120が数両止まり整備を受けていた。その国道9号は線路の反対側に移り益田方面へと向かう。線路を超す前の道をそのまま進み少しすると到着するのが西浜田駅である。クルマを止めるような場所がなかったので、近くの「長浜まちづくりセンター」の駐車場を拝借する(本来そう言うのは良くない)。

↑Wikipediaの「西浜田駅」の項目から写真を拝借する。2012年5月に撮影した写真とされるが、西浜田駅は木造駅舎となっていた。隣にはコカ・コーラなどのジュース自販機も置いてあるので、ローカルな駅の割には充実度は高い。駅訪問(駅現地調査)では事前に”予習”をするのだが、何で勉強するのか?と言ったら、WikipediaやGoogle Mapsのデータである。たいそう良い駅舎が待ち構えると期待した。
西浜田駅 - Wikipedia
↑参考に「西浜田駅」の項目のWikipediaを貼っておくが、上記写真のような駅舎が残存・・・しているはずだった。


↑ところがこんな簡素な駅舎に変わっていた。「これはショッキング😱だ」と思った。なぜそうなったのか?つまりこう言う事だ
【JR四国が積極的に進める簡易駅舎化】これが駅舎?バス待合室同然!なんでこうなった?牟岐線中田駅 | プロの鉃道マニアがやってみた旅行
↑なんとJR西日本でも牟岐線の中田駅に似たような簡易の駅舎が登場した。
JR四国の事情については上記ブログ記事に譲るが、JR西日本も同様の事情を抱えている。駅舎が古くなっているので新しく建て替えたい。しかし予算が無い。ならば本当に小規模にしてしまい、旅客が雨宿り出来る程度の建物に置き換えた方が、少ない予算で作れる。まさに”コスパ最強”なのである。



↑それにしても本当に”貧弱な駅”である。いかにも「安く作りました😂」と言わんばかりである。時刻表や運賃の掲示は法定義務なのでもちろんあるのだが、数名分の簡易な待ち椅子があるだけだ。もちろんトイレ無し、ジュース自販機無しだ。西浜田駅には乗車券を買う券売機も無い。
2023年~2024年にかけて作り変えたようで、JR西日本は今後もこのような”コスパ最強”の駅舎を増やしたいとしている。その主戦場となるのが鳥取県や島根県の山陰本線であろうか。

↑ホームの構造は変更になっていない。2面2線相対式ホームが残る。幹線らしく立派な構造で、有効長も長い。実際止まるのは最大でも2両までなのだが。

↑駅舎前1番のりばが浜田・出雲市(京都)方面行き、こ線橋連絡で2番のりばが益田・幡生(下関)方面行きとなる。写真は1番のりばの浜田方にあるこ線橋連絡を見ているのだが、中継信号機があり「・・・」となっている。出発信号機が青に変わっていない事を示す。


↑こ線橋は新しくなっていない。点字ブロックはあるので目の不自由な旅客への配慮はなされている。

↑2番のりばから益田方を見る。”コスパ最強”の駅舎が右側に見える。出雲市・浜田から列車に乗って西浜田駅下車となると、こ線橋連絡しないと駅の外に出る事は(公式には)出来ない。


↑11時35分発の428D浜田行きはキハ120-309+キハ120-310であった。西浜田駅から数名が乗車した。かなり構内が余っており、2両しかない列車が不釣り合いに見えてしまう。
西浜田駅の近くには国道9号線が通っており(2番のりば側)、そこにはロードサイド店が多い。具体的には牛丼屋(すき家)、コンビニ(セブンイレブン)、ガソリンスタンド(宇佐美)、自動車の整備工場などである。浜田市内では比較的人口が多いエリアで、鉄道を利用してくれそうな”見込み客”も少ないながら居るように見えた。
あくまでも駅訪問(駅現地調査)がメインなので、食事については当地の名物を必ず食べないといけないとは決めていない。西浜田駅のホームから牛丼屋が見えたので、ここで昼食とした。
【開業100年を迎えた折居駅はなかなか良い雰囲気の駅だ】

↑折居駅は国道9号から海沿いに1本細い道を進むと駅舎がある。国道から直接ホームを見る事も出来るが、乗車したい場合は浜田方の踏切まで大きく回り込む必要がある。
折居駅 - Wikipedia
↑Wikipediaには以前の駅舎の写真が掲載されているが、建物自体は変更していない。2019年に塗り替えて今の形になったと言う。





↑なかなか良い駅舎である。駅舎の窓には「折居駅でおりいったことをしませんか?」とも書いてある。なんともホッとする雰囲気である。ここが海の目の前という事もあり「海の家」みたいな感じもする。

↑駅舎を出ると目の前に線路がある。旅客通路が1段低い所にあるので下から見下ろす格好だ。もうそろそろ列車が通る時刻だ。


↑12時36分に2010D特急スーパーまつかぜ10号鳥取行き(キハ187の3両・車両番号不明)が通過

↑ホームに行くには”必ずこ線橋連絡”で階段を昇り降りする。こ線橋の中も海をイメージした背景になっている。こ線橋の上からホームが見える窓などはないため、そのまま通り過ぎる。

↑「→→→」は津波避難の案内。折居駅から徒歩すぐの所が階段のため、大きな地震が発生すれば津波が襲来する事を示している。左側に並走する道路が国道9号であるが交通量は少ない。ご覧の通り、国道から直接ホームに入る事出来る通路は無いため、浜田方にある踏切まで戻って、その踏切を渡り細い道を通って、折居駅の駅舎に入り、こ線橋連絡でホームへと言う流れだ。

↑ホームの浜田・出雲市(京都)方を見る。有効長はやはり長い。左側に側線が1本あるが今は使っているのだろうか?近くに廃レールが数本置いてあったので保線用の基地となっているのかもしれない。

↑ホームの益田・幡生(下関)方を見る。折居駅は1面2線の島式ホームで、こ線橋連絡場所の関係でその近くにキハ120のワンマン列車が止まるのであろう。

↑ホームから見た駅舎がご覧の通り。やはり駅舎が1段低い場所にある。昔ながらの建物で個人的にはこう言う駅舎が好きである。


↑「折居駅開業100周年」
実はこの横断幕を見るまで気付かなかったが、折居駅は2024年4月1日に開業100年を迎えた。山陰本線の歴史にもなるので詳述はしないが、大多数の駅は”駅歴”としては90年以上の事が多い。

↑駅舎に戻る途中のこ線橋連絡で小窓がある事に気付いた。ご覧の通り駅前の海岸線が見える。駅舎基準に考えれば、かなり近い所に海がある。海までの近さで言えば国内でも上位に入る部類だろう。


↑後日、折居駅近くの海岸に行くと、5月でも風が強く白波が出ていた。


↑「浜田方にある踏切」と言ってもピンとは来ないだろうから、後日撮影した写真はこうである。13時53分発の431D益田行き・キハ120-309が単行で運転される。いわゆる”山陰本線の西部”に近いので普通列車ともなれば利用は限定的。空席が目立つという事が外から撮影していてもすぐに分かった。


↑14時04分発の430D浜田行き・キハ120-312
ここは”お立ち台”なのかもしれないけど、私が撮ってみると満足するように写すことが出来なかった。”ええカメラ”ならばそうでもないのかもしれないが。
特に写真には撮影していないが、国道9号沿いには「コインレストラン名物おでんうどん」の店があり350円(この当時)から販売しているとの事だ。”トラッカー”にとっては人気の店らしく、トラックが数台止まっていた。これは山陰の名物で、意外に他所の地域では見かけない。
【折居駅の近くにある「道の駅ゆうひパークみすみ」は山陰本線では超有名な列車撮影地がある】

↑折居駅から少し走ると「道の駅ゆうひパークみすみ」がある。

↑よくありがちだが列車通過時刻の案内が出ている。線路沿いにある事を示す。

↑道の駅の建物の裏手に行くと「どこでもドア」。島根県では平均的に多いらしい。そこに「しまねっこ」も描かれている。ドアオープンした所で遠くに行けるわけではないらしい。

↑”黄色いどこでもドア”もある。

↑「しまねっこ」の”銅像”もある。この時点で”ええ道の駅”なのだが、これで終わったら早い。

↑「しまねっこ」の奥に進むとこの絶景。それにしてもどこかで見た事がある構図だ。海岸線の手前には山陰本線の線路がある。



↑13時01分に3003D特急スーパーおき3号新山口行き(キハ187の2両・車両番号不明)が通過
ここは山陰本線ではトップクラスの”お立ち台”であった。フツーこう言う所は駅前や主要道路からは遠く、基本的にはクルマで行く事になる。ここは道の駅ゆうひパークみすみの敷地内にあって、しかも撮影場所も確保されているので、”お手頃お立ち台”である。


↑キハ120系300番台(2両・車番不明・11時22分通過・428D浜田行き・2024年5月9日撮影)


↑キハ187系(2両・車番不明・12時31分通過・3004D特急スーパーおき4号鳥取行き・2024年5月9日撮影)

↑撮影地付近の様子(折居~三保三隅)
この場所が気に入ってしまい、後日この場所から改めて訪問した。3時間程度確保したものの全然物足りず、今度来た時は天気のいい日に終日張り付きたいと思った。折居駅→三保三隅駅に向かう途中であったので、次の列車の時刻もあり長くは確保出来ずに「簡単に観るだけ」で終わってしまう。初回と言うのはそういうもので、2回目以降は時間をかけて長時間滞在するのが旅の醍醐味なのかもしれない。
【マチの中心駅であったが・・・。今や寂しい三保三隅駅】


↑国道9号からやや離れた所にあるのが三保三隅駅だ。駅前は小さなマチとなっており、現在は平成の大合併で浜田市になっているが、2005年までは三隅町と言う人口7,500人ほどの町の中心駅であった。今でも特急(スーパーおき・スーパーまつかぜ)の停車駅である。

↑いかにも「マチがある」雰囲気を出す三保三隅駅前の様子
三保三隅駅 - Wikipedia
↑こちらによれば、2021年3月12日までは有人窓口できっぷの発売を行っていたが、同年4月1日付で無人駅となった。

↑JR西日本の主要駅で多く見られるタイプの待ち椅子がある。出雲市以西の山陰本線の駅では意外と珍しい。


↑三保三隅駅は1922年9月1日の開業で既に100年を越えていた。それを記念した横断幕、木製プレートも飾ってあった。こう言うのを見るだけ嬉しくなってしまう。

↑運賃表。100キロまでの金額を示しているが、近年は誰でも分かりやすく案内する目的もあってか、ラインカラー(路線色)を制定しており、JR西日本のローカル路線であっても例外ではない。これが一昔前(概ね2016年以前)ならばJR西日本のコーポレートカラーである「青」だけで表現されていた。今や「青」なのは益田以西の山陰本線のみで、山口線に至ってはまさかの「灰色」だったのが個人的には残念であった。

↑窓口は無人化されている。カーテンが閉めてあるのが以前は有人駅だった証でもある。そして今の時代は「防犯カメラ作動中」の札も付いており、温泉津駅と同じく”格が違う”ことを見せつける。

↑近距離乗車券の券売機があった。トップ画面は「きっぷを買う」だけと寂しい。ICOCAエリア内ならばチャージなどの表示もあるのだろうが、山陰本線では西出雲~幡生間ではICカード乗車券は使えない。今や全国的にも長いICカードが使えない”空白区間”になっている。
この券売機は、乗車券以外に自由席特急券も買えるが、マルスに接続していないため指定席特急券を買う事は出来ない。その場合は「みどりの券売機プラス」でも置かれるのだろうが、費用対効果が合わないのか?それは設置していない。三保三隅駅の1日当たりの乗車人数は98人(2022年)に留まる。右側のトレーには「WESTER」と書いており、この宣伝の紙が置いてあった。

↑三保三隅駅の時刻表にもWESTERの貼り紙が貼ってあった。流石に法定義務なのでこの手の時刻表は廃止出来ない。中にはJR東海や名古屋市交通局のように全駅にLED画面(若しくは液晶画面)の発車表示器を設置して、従来の紙ベースの発車時刻表示を廃止に踏み切る鉄道会社も出て来ているが、ローカルな駅になれば発車表示器を新設するよりも従来の紙ベースの時刻表(写真)の方がどう考えても安上がりで、設置も手っ取り早い。
WESTERアプリの保有者を増やして、そこから鉄道に乗ってもらうキッカケを作ってもらうと言う事が狙いなのであろう。少なくても紙の時刻表(本屋で売っているもの)が無い限りは、乗車した列車が目的地の駅に何時に着くとかわからない。他社のアプリ(例えばYahoo!乗換案内とか)でも良いのかもしれないが、自社(JR西日本)のアプリから案内するのは適切である。中にはJR東海のようにアプリなんて頑なに作らず、QRコードを設置して自社HP(WEB版・ブラウザ版)に誘導する所もあるが、個人的にはアプリを取るよりはラクなので(アプリを新規に取るのが面倒くさい)、肯定的な意見である。



↑駅舎前の1番のりばが益田(幡生・下関)方面行きになる。益田方には津野津駅と同じく行き止まり式の側線がある。ここにも廃レールが置いてあるので保線用の基地となっているようだ。

↑反対側のホームは2番・3番のりばである。こちらは浜田・出雲市(京都)方面行きとなる。待合室椅子はマクラギ方向に向かって設置されており、これはJR西日本標準のものである。

↑今や意外に少なくなったタイプの”こ線橋”


↑こ線橋からホーム全体を見下ろすことが出来る。上が益田(幡生)方、下が浜田・出雲市(京都)方を見渡す。これこそが”田舎の駅”で、こういう構造の駅は好きだ。ちょうど列車が来る時間帯なのでここから撮ってみた。

↑先に3番のりばに13時58分発430D浜田行きキハ120-314が入線(2人乗車)

↑次に1番のりばに13時58分発431D益田行きキハ120-308(2人下車)が入線し列車交換する
マチの中心駅とは言え列車2本で乗降客が4名に留まったのは少ない。特急停車駅ではあるが一部は通過もある。特急を止めるだけの利便性は必要だが、1本で何十人も乗降すると言うまとまった旅客数は居ないのかもしれない。
島根県の山陰本線の駅はもう少し続くが、運転系統としては益田駅で変わってしまう。今回の駅訪問(駅現地調査)では三保三隅駅までがJR西日本の山陰支社管轄のエリアであった。次の記事からが同社の広島支社(山口支社とか山口エリアとも言う)管轄となった。
