逢いたいと願った時には遅く

約束した月日も場所も記憶も

何処かに堕としてしまった

探す手掛かりもなく 探すこともなく

大事にしていた記憶を指を動かして抹消した

叫んでも 切り裂いても もう 閉ざした耳は

聴こえないフリで その場を凌ぐ

ジャジーな曲がエンドレスで流れる

跳ねるリズムが鼓動と連鎖してココロを締め付ける

願えば願うほど その想いは沈殿して濁っていく

混濁した世界の果てが 目を閉じれば広がる

水槽の中に眠る 赤青黄色の熱帯魚が跳ねる

ガラス越しに手のひらが覆う ガラス越しに顔が映る

水槽の中で眠る 幾何学模様の熱帯魚が泳ぐ

故意に掻き混ぜては 混濁の波紋を広げる

水槽の底に眠る記憶 水は干からびていく

水槽の底に残す記憶 水が干上がっていく

逢いたいと願った時には遅く

約束の交わした言葉も愛撫も

底に沈めてしまった

撃ち鳴り響く雨音と雷鳴 

曇った空の下にあるのは堕ちた虹の破片

冷たい食事 甘く漆黒の飲み物

何も変わらない日々 変わることない日々

音が遠ざかっていく 甘く儚い幻聴
先端が麻痺していく 甘く官能の調べ
喉がら声が出ない  甘く咬み契る

全ての神経感覚が墜落して抜けていく

いつからだろう 笑わなくなった綺麗な人形
そっと閉じた瞼から 雫が零れ堕ちた 雨音に消えて

ノアの方舟が絵空事じゃなかったら
このパンドラの箱だけそこに乗せてほしい
手放したくはないけれど・・・

毎日 毎夜 ココロの底から言葉を紡ぐよ
重ねていく何度も 伝わると微かに信じて
アイと呼べる言葉を鼓動を 赤い紅で紡ぐよ

サヨナラ・・・・

離れてしまった ココロ変わりを 止める事が出来なかった

アイシテル・・・・

遠くへ行ってしまった ココロ移りを 引き止める事は出来なかった


其処に存在する場所に 誰かが存在することはないだろう
サヨナラ アイシテル
気が済むまで囁き続けるよ

永いようで 短いようで 枯れた華が 知らぬ間に


咲き誇りました


月夜に影を堕とした窓際の刹那 握り締めた指の感触


いまだにその感覚は 昨日の月夜の影の悪戯のように


紅く激しく鮮明にココロを惑わす


甘く濃厚な蜜が滴り堕ちる 一思いに捧げたココロの隙間


誰でもよかったワケじゃない その強い眼差しに射抜かれた


人魚姫のおとぎ話のように メロディが脳裏に響き渡る


月夜に影を堕とした窓際の刹那 抱き尽くした感触


いまだにその感覚は 昨日の月夜の影の悪戯のように


紅く激しく鮮明にココロを惑わす


永いようで 短いようで 枯れた華が 知らぬ間に


咲き乱れました


いつものように歩いてた 前から風に乗って

七色のシャボン玉が駆け抜けていく 

それはまるで、海の沫のように濃度を増していった

不満があるわけじゃない 不安があるわけでもない

青空の下 欠落したものを探しているだけ

取り繕うことを置いてきた 感情も何処かへ忘れたい

移動式聴覚刺激機器から流れてくるメロディは渦を捲く

そこから聴こえるのは励ますだけの唄じゃない

押し付けもない べったりでもない 嘆きだけじゃない

でも 耳を刺激してくるのは ボクが知らないアイの唄

全ての感情を置いてきた 何も感じたくないからという

子供のような理由で・・・それが限界だった

向けられる笑顔も 囁かれる言葉も 愛でる指先も

ボクは その存在を 何処か他人行儀で見ていた

ヒカリがキミのメールの着信を伝えてくる 

ボクはイヤホンを外して キミの声が聴きたくなったと

そう伝えようと思う 


些細な言葉 些細な視線 些細な呟き 些細な欠落

ヒタヒタと音を沈ませ 雑踏の狭間で奇怪な鳴りを聞く

鉄線の軋みと 鉛のようにどうすることも出来ない刹那

ただ 何かを取り戻したかった この手に残る感触を

ただ 愛がほしかったとかではない この振動は

慰めとか慈しみとかそんなものはいらない

欠落していく言葉のカケラと感情のハヘンを

パズルのピースのように、この壁の模様として

いつからか 喜怒哀楽が著しく苦痛になった

真っ赤に染まる手のひら 真っ黒に垂れる夜空

あぁ 傷が疼く 鼓動だけが走り出す

あぁ 愛が疼く 熱情だけが動き出す

ユメもキボウもゼツボウも何処かに置いてきたけど

熔解していく真っ赤な太陽 そこは誰も見たことのない

眩しいくらいの世界へ続く扉がある

熔解していく真っ黒な月夜 そこは誰も知ることのない

耀かしいくらいの愛が沈む窓がある


逢いたくないと思ってる時に 貴方は逢える距離にいて

逢いたいと思ってる時に 貴方は逢える距離にいない

我侭だとは理解していても どうしても素直になれない

でも

本当は 毎日 毎晩 毎時間 逢いたいって思ってる


大事にしてたモノが壊れました

それは 気付かぬうちに ひとつ ふたつ・・・

いつのまにか 砕けて 床に キラキラ広がる

掻き集めて 元に戻そうと 血が出るのも気付かずに

きっと 歪んだ感情の代償

大事にしていたモノが消えました

それは 気付かぬうちに 昨日 今日と・・・

いつのまにか それは 重荷となって混濁していく

溢れ返る花瓶の水 綺麗な薔薇が枯れていく

きっと 歪んだ愛情の代償

真っ赤に染まった水 真っ黒に堕ちる重油

書き綴ったのは キミへのお礼の音符たち


無くしてから判った気持ち

失ってから判った距離感

声が聴きたくなった・・・

顔が見たくなった・・・

いつからだろう 気付いてたのに

知らないフリをして 平然を装う

気付かれないように・・・

知られないように・・・

いつ何時も 忘れることはないよ

ずっと胸が痛いよ 裂ける様に焦がれてる

何処に行けば この思いは終われる


真っ赤に熟れた林檎がありました

鼻を近づけると 甘酸っぱい馨りがした

袖で磨いたら 綺麗な光沢を帯びだした

齧ってみたら 何の味もしなかった

齧ってみたら 音符が散らばった

その音符が空高く上っていく それはまるで

そこに行けるための音符の階段

一歩一歩登ってみせた 振り返ったら そこに

種が堕ちて 小さい実から音符が散る

愛して愛でて 愛されて愛でて そこにはある

決して 全てが真っ白で真っ赤な林檎のような居場所

離れたくないから 手を突き伸ばした 届くように

離したくないから 手を突き飛ばした 祈るように

齧ってみた 唇から赤い血が流れる

齧ってみた 眼から透明の血が堕ちる

齧ってみた

甘く酸っぱい官能の味が広がった


離れたことに理由はない


離れることに理由はない


ボクにも キミにも 理由はない。


ただ・・・理由を考える時間がほしかった


離れても 離れなくても 林檎が堕ちる


それは ゆっくりと転がって 


傷だらけになっても 手に取れば


芳香な香りと共に 記憶を甦らせる


ただ・・・試すという時間が必要だった