左側にキミの腕が触れる ソコから熱が帯びる
優しい風が桃色の花びらを浚ってく
かたく握った手を離さないから
寝息をたてて眠っていいんだよ
ずっとずっと側にいるから
真っ蒼に揺れる海 沈んでいく砂浜
もし ボクがこのまま 海に飲まれて行ったら
キミは 涙を零してくれるかい
真っ紅に燃える空 黒煙に捲かれる
もし ボクがこのまま 身を捧げてしまったら
キミは 眼を閉じてくれるかい
真っ黒に染まる森 刻まれていく闇夜
もし ボクがこのまま 十字に朽ちても
キミは 声を出してくれるかい
いつまでも 微笑んでいてほしい
これからも 愛くるしくいてほしい
ずっと永遠 側で抱いていたい
ボクのココロを捧げるから
キミのココロをちょうだい
この手の中で 紅く熟したココロを
滴るように ボクに捧げて
隠蔽したガラスの靴 物腰に刺さったガラスの剣
恍惚と侮蔑の混じり合った表情にその牙が剥く
廃墟と化した城壁に 体温が奪われるほどの雪幻
ガラス珠のような”存在”と化した愛憎を知る
さぁ、此処においで
退廃した この世界の住人の下へ
そこにある ただ ひとつだけの 官能の部屋
指先に触れる 貴方の唇から赤い鮮血が零れる
さぁ、此処に膝を付いて
退廃した この空間の住人の手へ
そこにある ただ ひとつだけの 官能の部屋
掌に接吻した 貴方の皮膚から腐食の鮮血
逃げても、彷徨っても ボロボロに逃げ惑っても
決して 貴方は 手の内で愛撫されるだけ
左目は紅く燃えて 右目は蒼く沈む様のよう
どんなに容姿が変わろうとも きっと 見つけ出す
研ぎ澄まされた牙で 胸元に傷をつけた 堕天使の痣
さぁ、揺れ踊ろう
瞳孔に この姿が映っていなくてもいいから
一緒にワルツを
決して離れない輪廻のワルツを・・・
言葉の重さに息を飲む
聴きたくないから耳を密閉した
眼を瞑れば 自分だけが知ってる景色が映る
纏わりつく沫のシャワー 紺碧の水面がユラユラ
何度でも彷徨って 幾度となく彷徨っては
歩き疲れた重たくなった足枷と汚れた翼を撫でてくれる
彷徨う深森 彷徨う深海 此処は楽園だった
必要とされたいから 存在を刻み込みたいから
手に入れるために がむしゃらに潜っては時を待つ
正しいか間違いかなんて この空間には必要なくて
勝手に離れて ふいに戻って 水面に激しく叩きつける
嵐の前の嘲笑うかのような波の行方 鼓動が微塵になる
何度でも彷徨って 幾度となく溺れ沈んでは
泳ぎ疲れて動かなくなった手枷と捥げた翼を労わってくれる
彷徨う深森 彷徨う深海 此処は愛渦だった
どんな障害があっても 深海の沈む空間の中で見つけてくれたね
このまま時空を越えるように 離れ離れになったらユメで終焉
でももう少しだけ 手を繋いで 微笑みあいたいのは我儘
優しさに溢れた眩しい世界を迎えたい
彷徨う深森 彷徨う深海 キミは楽園だった
水溜りに映っていたのは 思考回路を無くした
言葉さえ囁けないアンドロイド
冷たい 凍えていく ドロッとした水面に沈んでいく
皮膚を切り裂くような感覚と混濁していく意識の中
キミに手をかけた過ちへの罪滅ぼし
いつからだろう もう 思い出す時間も残ってない
笑いあっていたのがマボロシであって
触れていた指先は麻痺していって
ココロに刺さった棘は深く抉れていく
焦がれる気持ちを隠すことで胸が痛むことを
知ったよ 鬱血した跡も消したくない
この世界にテレパシーという名のツールが
存在するのなら、きっとボクたちは変わってた
否定も肯定もしない 全ては意識の中で犯してく
気付くはずもない 気付かれるはずもない
自己満足 自己満足 自己完結 自己主義的
緊迫したままの 刹那のなせるユメの世界
ヒトリで大切に仕舞っておくよ 鍵を閉めて
水面に反映する月がボクらを嘲笑っている
壊れていくボク 再生していくアイツ
苦痛から逃げた 鬱蒼としたココロは
赤い体液を垂れ流しながら 脈打つたびに吐き出す
鮮やかに 馨しく 揺れる紫色の蕾から
真っ赤な実が生まれ 咲き誇った