近すぎてまったく見えないこともある。

遠すぎて綺麗なほど見えることもある。

表情や嗜好や癖とか ソレすら全て価値がある。

基準なんてあるようでないもので、それぞれの

意味合いで違ってくる。

それなのに、ヒトは羨んだり、比べてみたり。

それは、まったく関係ないことを知りつつ、呪縛のように

付きまとわざるおえない。

断ち切る為に 眼を閉じて 自我に問う 

見開けば そこに映るものが 本当のシアワセの象徴


口に含んだ氷が ゆっくりと 甘く刹那く 溶けていく

キミの体温 ボクの体温 ココロは灼熱に焦がれてるのを

気付かれないように 悟られないように

キミが 微笑むと ボクは いたたまれなく焦がれる

キミが 泣き叫ぶと ボクは いたたまれなく焦がれる

必要としてくれるなら ボクは ボクじゃなくてもいい

その眼に映る全てのモノに嫉妬するぐらい深く沈んで

その陶器の肌 その紺碧の眼 その濡れた紅い舌

叶うなら 眼に焼き付けるように 凍結させて 誰にも見せたくない

曖昧な想いならいらない そこに真実の実があればいい

紅く弾けて 真っ赤に染まった手のひらを舐め合って

キミとボクは 永遠に 見つめあったまま 凍結した世界へ


butterfly blood drop honey

ソコに広がるのは、ひらひらと鬱血した甘い世界

枯渇して涙すら枯れ果て 膝をついて泥を浴びた
苦しみも悲しみも悔しさも全て吐き棄てて

大空を翔ることは出来ないけれど 大空に焦がれた
屋上の錆びた鉄柵に右手をかけて身を乗り出した
彼方へと憧れる左手を透かす

産まれ堕ちて 朽ち散って 雑踏に埋もれ
何の為に此処にいるの?
何処に行けば手に入る?

butterfly・・・
手に留まり その美しさは世界を覆す

blood・・・
噛み付いたケモノはココロをも切り裂く

drop・・・
口腔に含んだ媚薬は全てを狂わす

honey・・・
垂れ滴る甘い蜜は極上の愛の恵み


butterfly blood drop honey

ソコに広がるのは、ひらひらと鬱血した甘い世界

大切なヒトも守れないシステムなココロは
切断された細胞が嘆いてる 
愛することも 優しくすることも 触れることも
抱き締めることも 許されない

butterfly・・・
手に留まり その美しさは世界を覆す

blood・・・
噛み付いたケモノはココロをも切り裂く

drop・・・
口腔に含んだ媚薬は全てを狂わす

honey・・・
垂れ滴る甘い蜜は極上の愛の恵み

もし 産まれ生きて 朽ち散って 雑踏に消えて
願いを叶えられたら・・・
この手で この身体で この感覚で
息を感じていたい それだけ・・・

今宵の月が月齢で 煌々と世界を照らす

青白いヒカリが窓をすり抜けて 

血の気の失った頬に 刺すように表情を与える

子守唄が夢うつつへ誘う ずっと続く枯渇した動悸

永遠にループする階段 うさぎの兵隊がこっちへと

紅い目と白い牙を隠した顔で手を振った

息を切らして追いかけるけど 手に掴めない

王冠のカタチの杖が使えたら そんな馬鹿げた思考で

永遠に手に入らないものを追い続けてる

立ち塞がった扉に 触れたら痛くて冷たくて

だけど その扉は 開けることを望んでいた

そこは 水面すら見えない深く濁った漆黒の水中

ボクはそこに自分の闇をみた

ボクはそこに自分の情をみた

そこに 水面すら見えない深く沈んだ漆黒の空間

キミはそこに自分の闇を知る

キミはそこに自分の愛を知る


陽より眩しく感じるほど その透けた肌と済んだ目に
随分前から 引き込まれていた
触れた指先から 表情とは裏腹な温かさをもらう

閉ざしたココロを解く鍵が見つからないまま
木々が茂る場所を探し求めた
踏み込めばぬかるんで 留まったら渇いて
その意図は確かめてるだけなのかな

募る思いを慌てて飲み込んだ
紛らわすように饒舌に語るけどそれは無意味で
何も思わないなら この絡めた指先の甘さは
勘違いとは思いたくない

吸い込まれそうな闇空 サラサラと風が靡く丘
ここにはふたりしかいない錯視
だれも邪魔するものがない錯覚

朽ち欠けた華を もう一度 燃えるように咲かすのは
純粋で汚れなき一滴の雨垂れ
繋いだココロを繋ぎとめておきたい
本当は誰にも触れさせたくない この手だけでいい

永遠にいたい 流れ星 ココロに流れる
触れたくちびるは 甘く官能な痺れと変わる

永遠にいたい 流れ星 ココロに刺さった
触れたくちびるは 甘く堪能な痛みに変わった


いつからだろう、どんな発言にも、
裏が、その奥があるんじゃないか?
そういうイラナイ不安が過ぎる。

どんなに明るく振舞っていても、それは隠すための
騙すための方便であって、真実の言葉は飲み込む。

信じることは時間がかかることでもある。
疑うことは瞬時に脳裏を掠める。

絡めた指の約束は忘れない。
口を伝った言葉は大事に閉まっておく

信じたくないことも、信じられるように
何があっても 屈しない 崩れない

泣いてもいいよ それが 泣き笑いならね。

それ以外の涙は 決して悟られないように
上手く飲み込もう 飲み干してしまおう

真っ白で真っ赤な景色が目の前に煌々と広がる

頬を一筋の液体が流れた それは温かく残酷な味

指でフレームを創っては たくさんの被写体を

自分のフレームに痛いほど刻み込んだ 

微笑ましい 愛くるしい 側にいてほしい

温かさに慣れるのが怖いんだ 突き堕ちた時に

誰を信じればいい

愛しさに慣れるのが怖いんだ 突き離れた時に

誰も信じれないから

敢えて苦いココロを身に教え込ませる

ヒトリは怖いんだ ヒトリが嫌なんだ

だけど 喉が裂けるほど必要としてる誰かを

必死に手を伸ばしてみる そこには 歪んだ世界しかない

温かさに慣れるのが怖いんだ 突き堕ちた時に

誰を信じればいい

愛しさに慣れるのが怖いんだ 突き離れた時に

誰も信じれないから

でも ヒトリじゃないんだと気付かせてくれたのは

秋空に羽ばたいた鳥の舞い 何処かで誰かと出逢い

呼吸もままならない想いを知るだろう

ヒトリが怖いんだ ヒトリが嫌なんだ

だから 手を伸ばしていく そこに信じるものがあると

思えたから


信じていたことが 本当はユメでマボロシでエソラゴトで
自分だけが「シアワセ」だと鈍った感覚でいた
気付かないフリで 優しさを 演じてくれていたのだと

立ち止まってばかり 突風が背中を押していく
足元は蟻地獄のよう 救われてサラサラと埋まっていく

矛盾だらけの雑踏 聴き飽きた汚れた雑音
ココロに受けるのは あの懐かしく甘いメロディ
そして ココロを揺るがす銃声の響き

天使の顔をした悪魔に魅入られ ココロを射抜かれ
はにかんだ口元が真っ逆さまに奈落のソコに突き落とす

さぁ 行こう その小指の先から繋がってる信頼の糸を伝って
まだ 見ぬ 知らない塑螺の世界へ

さぁ 行こう その瞳の奥に映っている愛情の糸を引っ張って
もう 知る 耀き満ちる塑螺の果てへ

さぁ 跳ぼう 手のひらに刻まれた信頼の傷を舐めて

その温もりが 守るべくモノが誰かを確信させてくれた

さぁ 跳ぼう 大粒の涙がやがて大きな虹を架けるだろう

さぁ 行こう その小指の先から繋がってる信頼の糸を伝って
まだ 見ぬ 知らない塑螺の世界へ

さぁ 行こう その瞳の奥に映っている愛情の糸を引っ張って
もう 知る 耀き満ちる塑螺の果てへ

もう 何も怖くないから 塑螺に繋がる糸がずっと繋がってるから

一緒に その先に突き堕ちよう そこからはじまるから


鳴り止まない奇声と鳴り止まない雷鳴


窓を叩く音が ココロにダイレクトに刺さる


語り尽くした夜 不安な気持ちを押し殺した朝


冷たい風が 真っ白な頬に 赤みをもたらす


誤魔化すほど 強くもない 弱く脆いカケラを


必死で覆い隠して 知らないフリと知ったフリで


最期の時まで 絶対に ココロは縫い紡ぐ様


最期に その唇から 本当のココロを囁けばいい


最期に その眼から 本当のセカイを見ればいい


混濁した虹が 七色の虹に 生まれ変わるように


ふたりの明日が 最期まで 永遠に 


ココロに証を刻めばいい



あの日と同じ景色 あの日と同じ空気 あの日と同じ赤い薔薇

契られて 手からキラキラした砂が零れる 四肢はまどろむ

ガラス細工のよう 細められた冷たい視線 燃える赤い薔薇

逢えない日々を 募る想いの朝を 唄で紛らわし紡ぎ明かす

逢えない日々を 何で埋める 切り刻んだ四肢の赤い薔薇が

雷雨と共に流れて消えていく

錆びた鉄線が拒む 焼ける鉄格子が嬲る 

血だらけになっても この身を引き裂かれようとも

赤い薔薇 逢うことも慰めることも許されない

それが枷られた大罪 愛することに対しての罪

あの日も 今日も 赤い薔薇は 鋭い棘で 切り裂く