何気に考えてることが出来ないもどかしさほど
悔しさに怯えるもの


自分が観たこと。

自分が触れたこと。

自分が発したこと。

自分が信じたこと。

自分が知ったこと。

自分が想ったこと。


誰がとか、あのヒトがとか、まったく関係ない。

伝わらなきゃ意味が無い。

伝わっても中身がなきゃ意味が無い。

本心なんて本人の奥底を刃物で抉る覚悟がなかったら

未来永劫判らない。

誰も、本心なんて見せない。そんな醜い感情の慣れ果て。



自分が観たこと。

自分が触れたこと。

自分が発したこと。

自分が信じたこと。

自分が知ったこと。

自分が想ったこと。



それだけが真実。


それだけが信実。


真っ暗なのに それは すぐに視界に入ってきた

指を伸ばして確かめてみる 棘のような痛みが走る

それは甘美な馨りを漂わせ 拭っても取れないラメの粉

感覚だけを頼りに 月に雲がかかり その影だけがいる

静まり還る空間 遠くで何かの嘆き啼く音が響き渡る

触れると生温く湿った感触 粘ついた蜜の感触

真っ赤な華を見つけた それは鮮血の赤い華

真っ赤な華を摘みました それは鮮血の飛沫をあげた

朽ちて項垂れて堕ちる前に 裂きましょう

腐敗して馨しい一瞬の為に 刻みましょう

もう どのくらい歩いたかな 遠い場所までやってきた


アスファルトの熱が いつしか 砂のお城までも越えて


足をも捕られそうな境界線 歩き疲れたよね


何度も振り返ったけど 長く伸びる影しかなくて寂しくて


不必要だと思ったから 今の状況では過酷だから


誰にも見つからない場所に置いてきた


悲しくはないよ  刹那くもないよ  後悔もないよ


言い聞かせて歩いた キリキリ痛むココロを誤魔化して


苦しく感じたら唄うんだ 誰かの為に誰かを愛するように


届いてるかな? その耳に唄声は響いてますか?


真っ暗な空に 無数のヒカリが点在していた


離れてても 見上げれば そこに寄り添ってる錯覚がした


階段を上るように ひとりじゃないように 手を差し出した


何処にいても 離れてても 忘れてしまっても この手がある限り


一緒に歩こう 一緒に上がろう 一緒に終ろう



壊れた鳥籠 履き潰したブーツ 紺碧のピアス


ここには無駄な音さえない 聴こえないフリさえしなくてもいい


蝋もあと少し 炎の揺らめきも 風がそよげば 消えるだろう


ここは 闇底にある深海の部屋 奇妙な熱帯魚がお出迎え


誰にも気付かれずに 邪魔されずに 眠れる世界の中 


だけど たまに 寂しくもなるよ 熱帯魚さえしらんぷりで


もし ボクがずっと不貞腐れて眠り続けたら・・・


キミはどうやってご機嫌とる?


もし ボクがずっと耳を閉じて目を醒まさなかったら・・・


キミはどうやって目を開けさせる?


意地悪なボクは きっと 薄目を開けて キミを見るよ


だから 笑顔とくちづけで


ボクをキミの大事な籠の中に入れて欲しい


綺麗なイロ、汚れたイロ、いろんなイロを見るから、
自分が一番必要とするイロが判るのかな?

見たくないもの、聴きたくないもの、答えたくないもの
殻に閉じこもって、イロのない世界に沈んでいるのもラク
かも知れない。
でも、それじゃ、何の解決にも、何の成長にもならない。

なかなか思うように、道が進めないけど、きっとそれでいい。

スマートに歩くより、寄り道したり、泥濘に取られたり、

斜め視線と一緒に歩いたらいい。

生温い潮の匂いと血痕の匂い

引き摺る脚の痛み 喉から零れるもの

海で拾った綺麗な貝殻 七色に耀くビー玉

蓮華の華で作った髪飾り キミへ贈った

くだらないもの 汚いもの と 粉々に砕かれた

それが、どんなにかけがえのあるものでも

異端だと 薄気味み悪いだと ヒトだけが持つ

カテゴリーの束縛 思い込みの呪縛

キミを信じる鼓動を くだらないもの と

ナイフで傷つけられたくない 

大切なものを 土足で踏みにじって嘲笑うヒト

宝物箱の中を 掻き乱して堕として微笑むヒト

くだらないもの 汚いもの と 粉々に砕かれた

それが、どんなにかけがえのあるものでも

異端だと 薄気味み悪いだと ヒトだけが持つ

カテゴリーの束縛 思い込みの呪縛

この身が砕けても キミを信じる想いは守りたい

この身が朽ちても・・・

真っ暗な夜 生暖かい風が呼ぶ

産まれ堕ちて その存在を知らせるように

啼き叫んだ コンクリートの上で

救ってくれた腕は 石の様に冷たくて

その眼は開かれてはないと覆われた


真っ赤な空 突き刺すような熱が呼ぶ

叩き堕ちて その存在は無かった様に

裂き叫んだ 力を無くした腕の中で

抱き締めてほしい 感情などなくても

その熱はとても心地よい体液の中で


真っ青な朝 波打つ鼓動の痛みが呼ぶ

刻み堕ちて その存在はエゴで創られて

掴み叫んだ 抉られたナイフの様に

包み込んでほしい 見えてはなくても

その愛は次産まれ堕ちるまで永遠に

一面に広がる荒れ果てた大地 砂埃が渦を巻いて叫んでいる

眼を凝らしても 霞んでいく空の果て 濃淡で染まる空の果て

確かめたくて 信じることを 試してみたくて

この手に残る温もりだけをかけがえのない証として握り締めた

もがいて蹴られて 存在を傷つけられても その誇りは捨てない

この身を奉げても この声を無くしても このココロを失っても

きっと 本能は 求めることを止めない

どんなに遠回りしても 困難な道が続こうとも 

確かめたくて 信じることを 分かち合いたくて

この腕に残る温もりだけをかけがえのない愛として握り締めた

還る場所は 其処にある キミが待っていてくれる

還りたい場所が キミにある 抱き締めて離したくない

どんなに遠回りしても 困難な夢になろうとも

還る場所は この手の中にある・・・

薄い色の便箋に 漆黒の文字を紡いだ


少しでも 焦がれる想いを知ってほしくて


真っ赤な色の紅茶から 甘く媚びる薫り


くぐらせるたび あの頃の記憶が重く想い出される


ひとくち飲めば それは錆びた味 過去の記憶


真っ白なワンピースが真っ紅に染まってゆく


あの日から 言葉を捨てた


あの日から 感情を締めた


錆びた鳥籠は 朽ちて触れば壊れていく


貴方に宛てた手紙は届くことはなくて


床が埋まるほど綴り 想いはとめどなく溢れる


息が苦しくなるほど 貴方のことを求めてる


細胞が嘆くよう 視野が蠢くよう 


どんなにどんなに信じても 救われないとき


こんなにもこんなに届けても報われない様


目の前に広がるのは 残酷な仕打ちという記憶


開け放たれた錆びついた扉を自らの手で閉じた


もう 誰も入ってこさせないように・・・


もう 貴方を見ないようにするために・・・



パシャパシャ ひっくり返る水しぶき

バチャバチャ リズムよく跳ねる雨雫

ランランラン 足取りだけは軽やかに

ポロポロリン 泥塗れの足元にすくむ

離れ離れでも 笑った日 泣いた日 怒った日

その見開いた眼に映るのは 最果てのユメと絶望の未来

おでことおでこをくっつけて、指と指を絡めあって

吐息が触れるほど その生き様を 確かめ合って

永遠に このまま ココロをあげるから 信じてて

ココロを引き裂かれても ココロが抉られても

何も怖くないよ 何も心配はないよ

その見開いた眼に映るのは 最果てのユメと絶望の未来

おでことおでこをくっつけて、指と指を絡めあって

吐息が触れるほど その生き様を 確かめ合って

繋いだ手が千切れたら 共に堕ちると誓うから

今日も明日も最期の日も 子供の様に雨の中を跳ねよう