これまで何度も喧嘩し、大きな声で罵り合ったことも何度もありました。

最近は、お金のことがきっかけになることが多かった気がします。

そしてだんだん溝が深くなっていく。

その溝は、夫婦である限り、いつか埋められる。

そう思ってきましたし、最初に感情的になるのはいつも妻で、妻が悪いといつも思ってきました。

 

でも、何度も何度も作られた溝はなかなか埋まることはありません。

そのことは人にもよりますが、女性の方が埋まりにくいのではないかと思います。

 

自分が悪くないと思っていても、

「悪かった。思いやりが足りなかった。」

という言葉を言った方が、こちらの気持ちを汲んでくれたかもしれません。

 

「俺の気持ちが伝わらんのか」

「いつも自分の考えばかりで、こちらへの配慮がない」

「喧嘩のきっかけは、人の話を聞かないからだろ」

などと、結果的には否定ばかりしていた気がします。

 

自分は悪くないのに、逆切れして結局こっちが悪いように言う。

そのことに腹を立て、何日も口を利かなかったことがありました。

 

頭を冷やすという意味もあったかもしれませんが、謝ってくれるのを待つ意地を張っていました。

でも結局、子どものことを考え、こちらが折れる。

そのことがまた次の言い争いの時に、気持ちが爆発する。

 

そんなことを繰り返してきました。

人なんで、正しいことばかりでない。

そんなことはわかっていても、妻に対してはそれを認めることはできなかった。

 

そうなんだ。

この距離は、「お金のこと」が原因ではない。

 

自分はこんなに苦労しているのに、自分の気持ちを汲んでいない。

そんなことを求める気持ちが強かったのではないだろうか。

言い争っても、

「気持ちを理解してやれていなかった。ごめん」

という言葉を言えていたなら、もっと気持ちを理解してくれたのかも。

 

今更ながら、そんなことに気づかされました。

人生、悔やむことばかり。

でも過去には戻れません。

それに気づくのが遅すぎました。