ある日、息子と逃げる -3ページ目

ある日、息子と逃げる

工学博士が怖くて過干渉な妻から息子とともに脱走する物語です。

気づいたら彼女は住み着いていた。僕の柄物のトランクスをはいてベッドに座って雑誌を読んでいる。

すっかりリラックスして、自分の家のように寛いでいる。それが自然なことのように感じられ、一人暮らしで気ままに暮らしながらも少し寂しく感じていた1週間前が遠い昔のようだ。

あの夜彼女が来てから、何日目だろう。

 

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彼女は本当に夜シャワーを借りに来たのだ。ピンポーン!僕は内心興奮したり当惑したりしながらも、隠しきれないニヤケ顔で彼女を迎え入れた。

「ホントに来ちゃったよ… どうする?!」彼女が当然のようにシャワーを浴びている間、お湯の跳ね落ちる音を聞きつつ僕は当惑していた。しかし途切れることなく続くシャワーの音に、全裸の彼女がすぐそこにいることがリアルな妄想となって頭にこびりつき、本能を刺激されて興奮してしまった僕は、どうしても冷静にこの先のことを考えることができなかった。

 

頭の中で堂々巡りをしているうちにシャワーの音は消え、濡れた髪の彼女が出てきた。

 

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「あーっ、エアコンが効いてる!涼しい!いいなあ!」彼女は嬉しそうに言うと、ベッドに座り、髪を乾かしながらテレビを見ていた。

 

18歳の女の子が一人暮らしの若い男の部屋に一人で来るってどういうことだろう?!   しかもシャワー浴びるなんて!

俺を誘っているんだろうか?・・・

これは、「据え膳食わぬは男の恥」なのか?!

何もしなかったら失礼なのだろうか?

しかし、こんな何も知らなそうな田舎っぽくて清純な感じの子がそんなこと考えてるのか?

ウブなふりして実は淫乱な計算高い女なのか?・・・・ そうだったら人間不信になりそうだ。・・・

 

一緒にテレビを見ながらも頭の中は混乱していた。

 

 

結局、最初の日はそのまま彼女は帰っていった。

 

しかし彼女は翌日も、翌々日もやって来たのだった。

何日か僕は悩んだ末に、彼女と男女の関係になった。そしてその日から彼女は帰らなくなった。