こんにちは!
この間、キリスト教学を2回も落としたことが発覚しました。真面目にやってなぜこんなにとれないのかわかりません。しかも、シラバスにこの間まであったはずの春の再履クラスが消えていました。秋まで開講されない模様です。同期のお猿さんとペンギンにいじられる日が長引きました。最悪です。
お久しぶりです、3回生の栗田です。
3回生と書いて、もうボート部人生も折り返しなのかと思うと大学生活4年じゃ足りないなぁと思います。
怪我をしてからこの3ヶ月くらい、色々な面で気づきがありました。
私は今回初めて怪我をしました。怪我って思ってたよりしんどいです。漕ぎたいやりたいこれはできるはず、の気持ちより、体動かない痛い無理、の現実がストップをかける日常です。それも日によって違います。めちゃくちゃたち悪いです。できない自分に1番腹が立ちます。
今まで怪我をした人の気持ちを全然私はわかっていなかったなと思いました。こういう時に近くにいてくれる人って、すごく暖かいんだなと思いました。
漕げなくなってから部の中で今の私に何ができるのだろうと考えるようになりました。「漕げない」たったそれだけで、今まで普通にいたポジションから落ちてどうしたらいいかわからなくなってました。
そんな時、コーチから後輩2人を育てるという任務を頂きました。1ヶ月後の2000ttで上回生を焦らせるようなベストを出させること。具体的な数値では、ベストから10〜20秒の更新です。
たった1ヶ月で、この子達を変えるには…?今まで人を育てるという経験をしたことがなかったので、1ヶ月という時間でどうしたらこの子達を変えれるか、すごく考えました。
わからないながらも、1ヶ月たった1つだけ大切にしていたことがありました。それは、漕げない間勉強用にとコーチのmさんが貸して下さったコーチングの本に書いてあったことです。
人は思春期を越すと、自分で考えて課題を発見することができる。だから指導する側の人は、その人がやりたいと思うことをサポートするべきであって、強制するようなことしたら、その子のやる気を削いで成長しない。
ということです。
難しいことはよくわかりませんが、とりあえず強制しない方がいいってことは、自主的にやろうと思えるように環境をサポートして、この子たちと向き合うべきだなと思いました。そのために、この子達のことをちゃんと見ようと思いました。なので、分析してすべきことは伝えて、その後どんな練習をするかは自分達で考えてもらいました。
一緒に時間を過ごしているうちに、こういう声かけをしたら、こういう雰囲気の時にこの子は力を発揮するのかとか、こう言ったらこのメニューまで出来るなとか、逆にこうなってる時にこう言ったらダメなんだな、沢山学ぶことがありました。
自分の力で船を蹴って進めるわけじゃないけど自分のコールでクルーを引っ張るコックスってこんな気持ちなのかなと、思ったりしました。だから、コックスは周りを見れる人が多いのかなとか。
併走してても、マネージャーってこんな風景見てるんやな、こんなこと考えてるんかな、と思うようになりました。
コーチとボートについて話しながら艇を見てても、コーチって社畜になりながらも天候構わずこんな来てくれるってボートどれだけ好きやねん、それだけ私たちに向き合ってくれてるんやろうなとか、片道5分くらい艇を見てるだけなのに、そういう視点でそうアドバイスするのか、などたくさんの発見がありました。
今まで漕手として「漕ぐ」だけの狭い視野でしか知らなかったボートをこの3ヶ月くらいで、少しだけ広い視野で見ることができるようになった気がします。
私には見えていないことが多すぎるなと思いました。
そんな1ヶ月が終わり、2人は4種目tt全部ベストを更新しました。目標の2000ttは、12秒と9秒更新、2種目DTも全体アベを4秒と2秒更新しました。細かいことは言いませんが、漕いだことある人なら1ヶ月でこれだけベスト出すって、自分が変わらんと無理やんなって少しはわかってくれると思います。
1ヶ月後プレッシャーに勝って、自分に勝って4種目ttを引き終えた後、「ボートが楽しいと思えました。もっと自分はできると思いました。」そう言ってくれたことが私は1番嬉しかったです。
1ヶ月前、自分に自信がなくて、決められたノルマと環境にプレッシャー感じて、エルゴを引くことさえいっぱいだった子が、1ヶ月で自分の力で自分を変えました。その姿を1番近くで見られたことがとても幸せだなと思いました。
1ヶ月前の2人は、1年前の私とそっくりで、去年の夏に私も全く同じことを先輩に相談したなぁと思い出しました。笑
でも、私にはこの子たちは1ヶ月でそれを自分で見つけたように思えました。そして、私の目の前で変わって、大事なことを教えてくれました。
ボートって楽しいよね。
(最近この類のブログが多いですが、別に被せたわけではありません。笑)
怪我をして、普通に生活してても不自由あるし、もう漕ぐの無理なんかなと思ってました。漕げないって楽しくないし、周りに気遣うし、私なんでここにおるんやろ、私おらん方が漕げる人の迷惑ならん?と思う日もありました。医者に治るものじゃないから漕ぎ続けても責任は負えないと言われて、今まで叶えたかったこと全部全部どうでもいいって自分に言い聞かせてました。
でも、どう考えてもどうでもよくなんかなかったです。今まで私が追いかけてたものは私の中で本物で、それは絶対でした。
ボートが私はやっぱり好きです。
そして、一緒に夢を叶えたい人達がいます。
その確信をこの子たちがつかせてくれました。
怪我をしたのは予防してなかった自己責任です。この怪我で自分が気づいたことを周りにきちんと伝えて、私はもう同じことをしないように学んだことを生かして、漕ぐという形になれるかはわかりませんが、やっぱり夢を追いかけたいと思います。
最後に、部員以外はタイトルが意味不明だと思うので、タイトル説明をしたいと思います。これは、mコーチの口癖です。タイトルにした深い意味はありません。すみません。笑
ぐわわわわぁー!!っと。
「rowingを通じて豊かな人生を」
本当にボート部に入ってから豊かな人生経験をしているように思います。壁にぶち当たるたび、周りの人に助けられて、乗り越えて、mさんがよくおっしゃっていたこの言葉を思い出します。
ボート部人生残り半分!!
悔いなく終われるよう、過ごしていきたいと思います。
長くなりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。