誰しも一度は「あ、出家したい」と思いますよね。
僕もそのうちの1人でした。

そんなとき、ミャンマーはヤンゴンで、期間限定の出家ができると聞いたので、1週間だけ行ってまいりました。

ということで今回は、僕が出家した場所、申し込み方法、そこでの生活などの情報を載せておきます!



1.場所

僕がお世話になったのは、ヤンゴン郊外にある「チャンミー瞑想センター」というところでした。



CHANMYAY YEIKTHA MEDITATION CENTRE』
住所: 55(A), Kabar Aye Pagoda Road Mayangone P.O. 11061 Yangon, Myanmar
メール: chanmyayinform@gmail.com
ウェブサイト: www.chanmyay.org

ここでは、僕たち瞑想者はヨギ、瞑想の師匠はセヤドーと呼ばれます。
セヤドーは20年以上修行したヨギのことです。彼らは修行を多くしたので、外出も電子機器の所持も許されます。

チャンミーには英語が話せるセヤドーが多数在席しているので、海外からのヨギに対しても優しいです。
※ただし、かなりなまった聞き取りにくい英語なので注意が必要です

ヤンゴンではダウンタウンやチャイナタウンにゲストハウスが集中しているので、そこから行くにはスーレーパゴダの北側のバスターミナルから43番バス(リボンのマーク)で行くのが一番いいと思います。
料金は200チャットで、所要時間は30~45分ぐらいです。
道の込み具合にかなり左右されるので余裕をもって動いてください!

Chaw Twin Koneのバス停が、チャンミー瞑想センターの目の前で止まります。
※ただし、客が誰も待っていないと素通りすることがあるので、きちんとバスの運転手に「チャンミーメディテーションセンターに行きたい!」と伝えておきましょう!
僕が始めに行ったときは素通りされました…。
伝えておけば、ミャンマー人は優しいので、近くなったら教えてくれます。



バスの運転手がチャンミーやこのバス停をを知らなかったら、Kabar Aye Pagodaから南に歩いて5~10分程度なので、そこまでバスで行って自分の足で引き返すのも手です。



いずれにしても、スーレーパゴダから北に進んでいると道沿いの左手に見えますので、わかるかと思います!

向かい側にはRED LINKというなんか電化製品っぽいのを取り扱ってそうな店があるので目印にどうぞ(適当すぎてすみません)。







2.申し込み方法
門から入るとこんな景色になります。



右手にオフィス、
右手奥に外国人棟、
正面に女性ヨギが瞑想するホール、
左手に食堂や、セヤドーの宿泊施設があります。


これがオフィスです。


食堂への入口


セヤドーの宿泊施設兼インタビュールーム


外国人棟


申し込むには、直接オフィスに行って女性スタッフに『出家したいっす!』と伝えるのが一番いいでしょう。
女性スタッフはたいがい英語が話せますが、若い方は話せないことが多いので、大人の方に話すのが無難です。

女性スタッフに話をすると、セヤドーを呼んでくれますので、出家したい旨を伝えましょう。
セヤドーはみんな良い人です。
『期間は少なくとも2週間』と言われますが、僕はビザの関係もあって10日でお願いしました。

いつから開始するかと聞かれるので、明日でも明後日でも自分の好きな日程を伝えてください。

あとはパスポートを渡して、本人確認、ビザの確認等をしてもらい、受付完了です。
特に予約票をもらうとかサインをするとかはこのときなく、修行開始当日の朝に名簿帳みたいなのにサインをします。

その後、セヤドーの宿泊施設に案内されて、セヤドーの長と話をします。
内容は、なんで修行したいのか?とか、今はどこに泊まっているのか?とか、他愛もないことなので適当に答えましょう。

下の写真の彼がセヤドーの長です。
今はミャンマー人ですが、元は中国人だそうです。
この人の英語は比較的聞き取りやすいです。
現在すでに60歳なので、会えるのは今のうちかもしれません。
ものすごく徳が高い大らかな人なので、ミャンマーのおじいちゃんとして讃えてます。
この人の言葉に人生救われました。



話が終わると、「修行を開始する日の朝7:30に、またオフィスへ来なさい」と言われます。

これで事前の申し込みは完了です!



修行開始の当日の朝にオフィスに行くと、受付してくれます。

受付時に
・パスポート
・携帯、バッテリー、音楽機器などの電化製品
・5000チャット札、100ドル札(それ未満の金額だと持っていてもいいそうで突き返されます)
・キャッシュカードなどのカード類
を預けます。

盗難防止のためと思われますが、これでもう、修行が終わるまで逃げることはできません…。
楽しくいきましょう。

修行中の服装は、上はなんでもいいですが、下はロンジー(ミャンマーの伝統的な服でロングスカートのようなもの)に限定されます。
自前のロンジーを持っていればそれでも大丈夫ですが、持っていない方はオフィスで1枚5,500チャットで買わされます。
ダウンタウンのファッションストリートでは1枚2,500~3,500チャットなので割高で、しかも作りも雑なので、事前購入をオススメします。
2枚あれば十分です。

ちなみに、髪の毛を剃る必要はないみたいです。これ重要。
僕はてっきりやらなきゃいけないもんだと思って、人生初の坊主頭にしてしまいました。
今ではそれも良い経験ですが、初日から「やらなくてよかったんかーい!」とツッコミを入れて受付のお姉さんに笑われるなんてことにならないためにも、頭を丸める方はきちんと覚悟してから、毛とバイバイしてください。

また、受付時に教本を渡されます。
教本は小冊子だったり、ファイルに閉じてあったり、紙をまとめただけだったりと姿形は様々ですが、大切に扱いましょう。
日本語の教本があるので助かります。
写真ぶれぶれですみません。



ちなみに、外国人ヨギは食費、宿泊費等すべて無料です!
お布施大国ミャンマーの国民の皆様に感謝ですね。

受付が済むと、外国人棟に案内されます。
外国人棟は
1階=外国人女性ヨギの宿泊施設
2階=    〃   瞑想ホール
3階=外国人男性ヨギの瞑想ホール
4階=    〃   宿泊施設
となっています。

部屋はそこらの安宿より快適です。
シャワーもありますが、よく断水するので、水が出るときにしっかりと水をためておく必要があります。
僕が出ていく日に新しい洗濯機が入ってきたので、これからもっと洗濯は楽になると思います!

なお、
瞑想ホールでは読書禁止、
ヨギ同士は会話禁止(セヤドーへの質問は可)、
12時以降は食べてはいけない、
などのルールがありますので、
守るようにしましょう。




3.生活など
チャンミーでの瞑想は3種類からなります。

①歩行瞑想
歩きながらする瞑想。
自分の足が前に出るとき、「左」「右」「左」と意識して歩くことで、煩悩が浮かぶ余地を与えず、集中力を高めることができる。
慣れてきたら「かかとをあげる」「足を浮かせる」「足を前に動かす」「足を降ろす」「足と床が触れる」「足に体重をかける」など、どんどん細かくしていくとより集中できます。
この集中力を次の座禅瞑想まで持っていくことが大切です。

②座禅瞑想
座りながらする瞑想。
座っている間は背筋を伸ばし、半あぐらの状態から、決して動いてはいけない。
基本はお腹の膨らみと縮みをよく観察する。
体が痛くなってきたら、その箇所に集中力を向けて「痛い」「痛い」と、ありのままを観察する。
すると、段々と痛みが和らぐような感覚があり、しまいには消えてしまう(シャイなんですね、痛みって)。
しかし、このときに「痛みを消したい、消したい」と思ってはいけない。それは欲なので煩悩と同じ。ありのままに観察することが大切。

③日常生活での瞑想
食べる、トイレに行く、ドアを開ける、シャワーをあびる、洗濯する等の日常生活の行為もすべて観察しなくてはなりません。
例えば、食べる時だったら「食べ物が見える」「スプーンを取る」「食べ物をすくう」「口に運ぶ」「口を開ける」「口の中に入れて口を閉じる」「噛む」「噛む」「噛む」「飲み込む」という風にしてゆっくりと食べます。
これをさらに細かくして、「スプーンを取りたい」「スプーンに触れる」「スプーンをつかむ」などの観察を加えると、より集中力が増します。

初めは日常生活の瞑想に注意しつつ、歩行・座禅ともに続けて1時間ずつできるように言われます。
簡単そうに見えて、やってみると実はとても難しいですが、慣れてくると2日目にはできるようになると思います。



チャンミーでの生活は基本タイムスケジュールに従って構成されます。

タイムスケジュールとともに、いくつか補足します。

4:00~4:30 起床
目覚まし時計はないので自力で起きなきゃです。
でも、たいがい4:15ぐらいにはセヤドーが起こしに来てくれるので、僕はほぼ甘えてました。

4:30~5:30 修行
朝の修行です。
歩行・座禅を30分ずつ行います。

5:30~6:30 朝食
食堂に移動して食べます。
だいたい朝飯は麺料理です。
日常生活の瞑想をもって食べると、ものすんごくおいしく感じます!
(これは修行後に普段の生活の中でも試しましたが、おいしくなります!)
しかし、チャンミーは元からご飯がとてもおいしくて、普通に食べてもそこら辺のレストランよりおいしいです!
ミャンマーでそこそこ観光してからくると、あまりの飯の旨さに初日はビックリすると思います。
ちなみに、朝食のコーヒーが本当に本当においしいので、ぜひグビグビ飲んでみてください!

6:30~7:00 ホールや部屋などの掃除
各自で外国人棟を掃除します。

7:00~10:30 修行
基本的に修行の時間中は洗濯、シャワーをあびる、教本を読む等のことも行えるので、自分の好きに合わせて使えます。
この時間に洗濯したり、歯を磨いたりしている人を多く見かけました。

ただし、月水金の7:30~8:30の間はセヤドーの長と対話するインタビューの時間があります。
インタビューは、瞑想ホールではなくセヤドーの宿泊施設の1階にて行うので移動します。
インタビューでは歩行、座禅、日常生活の各瞑想の進行状況を報告します。
そのとき、ミャンマー人女性の方で、日本語の通訳ができる方がいるので、その方を通して対話できます。たまーに不定期でいないときがあるので注意です。
期間が短いからなのか、僕は土日もセヤドーと英語でインタビューをする機会をもらいました。てか、「来い」って言われました。

10:30~11:30 昼食
昼食はだいたいカレーです。
これもとてもおいしいです。
これ以降、食べることはできないので修行に差し支えない程度に蓄えておきましょう。
ちなみに朝食も同様ですが、食べる前後に仏壇に3回礼拝するのがルールです。

11:30~12:00 休憩
自由時間です。
洗濯、歯磨き、睡眠に精を出します。

12:00~16:00 修行
この間のどこか1時間をセヤドーに指定され、Danmanという偉いセヤドーの講演の様子をCDで聞くことになります。
他は歩行と座禅です。

16:00~16:30 ジュースの時間
午後唯一の救いの時間、それがジュースの時間です。
フルーティーなジュースを女性ヨギまたは女の子の給仕さんからもらえます。
1回だけおかわりできます。
給仕の女の子が日に日に可愛く見えてくるのは、修行のせいかでしょうか、違うのでしょうか。

16:30~21:30 修行
ひたすら修行です。
夜のこの時間が一番精神的にきついです。
でもこんなに自分を見つめられる時間ってそうそうないので、ありがたいことかもしれません。

21:30~ 就寝
部屋の電気を消して就寝です。



だいたいこんな感じで毎日進みます。


ちなみに帰るときにはセヤドーの長からの許可が要ります。
荷物を持ってオフィスへ行ってもスタッフに「セヤドーから許可もらった?」って聞かれて、相手にされませんのでご注意を!

しかも、長に話をしても、1週間未満だとほとんど出られません
「修行がまだ十分じゃない」とか「1日よく考えて明日のインタビューのときにまた言いなさい」とか言われて流されます。

僕と同じ日に入った日本人の方は、初めて長に「外に出たい」と言ったとき、「お前、熱でもあるのか?」と言われたそうです(笑)

入るにはそれなりの覚悟が要るってことですね。ノリで入ると痛い目みます。
でも最後には、確かにセヤドーの言うとおりで、瞑想の素晴らしさに気付いて、あそこで引き止めといてくれてよかったな、と思えるので、とりあえず瞑想に集中することが大切だと思います。

それでも僕が10日から1週間と、少し日を短くしてもらってまで出たのは、ここでの考えや思いを早く外で試したいと思ったからです。
まだ行っていないところに行って、見たことのない景色を見てみたい。
瞑想は外に出てからも続けられる。
そう思って出ました。
そして、それは間違いじゃなかったと、その後の経験を通して感じています。
そのことについては、またブログかFacebookにでも書けたらいいかな、と思います。




長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
僕は初めての瞑想だったのですごく不安でしたが、その分、日々成長を感じることができて楽しかったです!
日本にもメディテーションセンターはいくつかあるようですが、どうせならより戒律の厳しいミャンマーで出家してみるのも、いいかもしれません。

出家して、瞑想した先にある未来はとても明るいです。
迷いがないです。

これからの旅にとって、人生にとって、かけがえのないものを手に入れられたと思います。

みなさんもぜひ、試してみてください。