逆廻り23日目 2023年5月3日

16.2km 4h35m

7:40 巻向駅
7:40 桧原神社分岐 1.3k
8:40 大神神社 5.2k
10:22 長谷寺 12.7k
11:32 法起院 15.1k
11:55 長谷寺駅

巻向駅から歩き始める。


大神神社の御神体の三輪山が見えた。神社の原形、神社発祥地と言われている。

古代日本人は、特徴的な山や巨石、滝などの自然物に畏敬の念を持ち、拝んでいた。この地域をおさめていた古代大和にとって、形の整った三輪山が神が宿る山として崇めていたのだろうか。

巻向地域は、大神神社ができる前の古代大和(倭の国)の中心だったらしい。





巻向一帯が見渡せるところに相撲神社があった。出雲出身の野見宿禰が、大和国の一番の力持ちと相撲を取った箇所という。野見宿禰は、大和ではそれまで王の葬い時に人間を生贄として埋葬していたが、人に代えて埴輪を埋めることを提言したらしい。出雲の文化を大和に持ち込んだのだろう。


なお、野見宿禰は、晩年出雲に帰る途中の播磨の龍野で亡くなったらしい。龍野には野見宿禰の墓があって、相撲の神様として野見宿禰神社がある。で、今年も白鵬がお詣りに来たらしい。



巻向の高台から大和平野(奈良盆地)が見渡せた。


巻向遺跡が3世紀から4世紀の遺跡であることがわかってきたらしい。崇神天皇や垂仁天皇といった伝説に近い古代の王が支配していたようだ。
そして、大神神社がすぐ隣にあり、水運で、大陸との玄関口になっていた。そこは仏教伝来の地とされている。そこから、すぐ、三輪山の裏側に長谷寺がある。
今回歩いていて気づいたが、長谷寺のすぐ手前の集落が「出雲」だった。
巻向、大和、出雲、神社、仏教と古代の日本史のキーワードが同一地域にあるのは、ここが、古代大和朝廷が日本を統一していく中心だったのだろうか。
また、4世紀から5世紀に、葛城国の勢力とどのような関係だったのだろうか。葛城と大和の関係も面白そうだ。



白い見慣れない花が咲いてるとよく見ると、ハイノキが咲いていた。兵庫県でも西脇市に群落があるぐらいで、なかなか見られない。



初瀬街道。いい雰囲気です。







長谷寺は牡丹が有名でちょうど見頃の牡丹を飾ってくれていた。人もいっぱいでした。


本日は、予定通り午前中で終了。昨日までの歩きで、足の疲労もピークに近かったので、長谷寺駅から電車に乗りました。