話題の大和(やまと)言葉って?粋な効果と使い方 | タッキのブログ

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会話や手紙の中で使う言葉の種類もさまざまですが、中でも手紙では漢語表現を用いることも多いものです。

 

漢語には短く言い表せるなどの良さもありますが、一方で何となく堅苦しい感じがあったり、きつい印象を受けてしまうといったこともあります。

 

そんなときに、漢語を和語・大和言葉に換えることで、意味もわかりやすく、響きもやわらかくなるといった効果があります。

 

やまとことばってどんな言葉?どんな効果が?

大和ことばってどんな言葉?どんな効果があるの?

手紙や改まった場面で用いられることの多い漢語表現も、ときには和語・大和言葉に言い換えることで、受ける印象も変わってきます

 

手紙の中でも、特にビジネス文書などは改まった表現を用いる必要もあります。
 
しかし、手紙の内容や受け取る相手によっては、やや堅苦しいと感じる言葉も多いものです。
 
これは話し言葉でも同じことが言えます。

たとえば、「ご出席いただき恐縮です」という漢語表現を和語で表現しますと、「おいでいただき・お運びいただき、恐れ入ります」などのようになります。
 
意味はまったく同じですが、受ける響きというのは違ってきますね。
 

この、「漢語」に対しての「和語」が別名「大和言葉(やまとことば)」と呼ばれるものです。

 

「大和言葉」はこのように、意味がわかりやすく、響きがやわかい、やさしいなどの特徴があります。

 

よく使う漢語の言葉を、ときには「大和言葉」に変換することで、より相手に伝わりやすい表現にすることができます。

 

では、実際に手紙の中でもよく使われる漢語調の表現を
「大和言葉」で考えてみましょう。
 

 

手紙の中での漢語を大和言葉に

次の漢語を大和言葉にした場合、どのように言い換えることが
できるでしょうか。


1:「遺憾でございます」
2:「ご健勝のことと存じます」
3:「心より祈念いたします」
4:「ご交誼のほどお願い申し上げます」
5:「幸甚に存じます」

 

■言い換え例と解説

 

それぞれ次のような大和言葉に言い換えることができます。
1:「心残りでございます」
「遺憾」→「心残り」
「遺憾」とは、残念というような意味です。残念は心が残るわけですから、
そのまま「心残り」という表現に換えることが可能です。

2:「お健やかにお過ごしのことと存じます」
「健勝」→「健やか」
「健勝」とは、健康で元気なことという意味。健康を言い換えると「健やか」
となります。

3:「心よりお祈りいたします」
「祈念」→「祈り」
「祈念」は神仏に祈ることですから、こちらはそのまま「折り」
を使うことができます。

4:「変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます」
「交誼(こうぎ)」→「付き合い」
「交誼」は、親しい付き合い、友人として親しむというような意味を
もちます。ですから、「付き合い」の部分を用いて、「今後とも変わらぬお付き合いのほど……」と言い換えられます。

5:「この上ない幸せに存じます」
「幸甚」→「幸せ」
「幸甚」とは、幸せという意味ですが、単に幸せというよりは、もっと程度が大きい、非常に幸せという意味をもちます。ですから、この「非常に」の部分も言い換えて、「この上ない幸せ」などとなります。

いかがでしょうか。意味の違いはありませんが、見た感じ、耳で聞いた響きは違ってくるのではないでしょうか。

 

よく考えてみると、日ごろ何気なく使っている言葉もあるかと思います。

 

また、ひとつ言い換えが浮かびますと、次々とほかの言い回しが出てくるものも多いものです。

 

たとえば、5番目の「幸甚」は「幸甚」→「非常に幸せ」→「この上ない幸せ」と言い換えましたが、この「非常に・すごく」という言葉もほかには、「何より・いたく・ひとかたならぬ・はなはだ」などに換えることができます。

 

このように、よく使う言葉もときには言い換えることで、同じ表現ばかりが重なるのを避けることもできますし、言葉から受ける印象も変わってきます。


場面や内容に応じてうまく使い分けたいものですね。

 

 

手紙の書き方ガイド 井上 明美

All Aboutより転載

 

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