病院の外に健康な日を三日ください | KGC塾長 楢原貴士のBLOG

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今日は7月3日。
毎年やってくるこの日は
30歳で人生の幕を自ら降ろした
弟「和行」の誕生日。

毎日、夜遅くに会社を出て家に向かう。
家について車を停めたら、
家に入る前に、ボーっとすることが多い。
疲れたなぁ。腹減ったなぁ。
などと考えながら、家に入る前に
タバコを吸って、SNSをチェックしたりする。
昨日は夜とても涼しかった。
一昨日は月がとても大きかった。

さっさと家に入って、食事して
風呂入って、次の日に備えて寝なきゃいけないのに、
ボーっとする。
そういう時間が、安定した精神を支えているのかもしれない。
とダラダラしている自分に言い訳する。
ダラダラしている中学生も
同じように思っているのかな。

風呂に入る時や料理、掃除をしているとき、
ウォーキングをしているときなど
僕はいろんなことを考える。
シュミレーションする。
そして、その通りになるように
日々いろんなことに対応しているのだけど、
なかなか思い通りにいかない。

これは、僕と現実の間に大きな隔たりというか、
距離があるのだろうと思う。
それは、自分自身を鍛えて
技術や能力を磨くことで
思い通りにすることができるものもある。
けど、仕事が人と接することであるだけに
思うようにいかないことも当然ある。

最近、誹謗中傷がもとで自殺された方の報道があった。
とても残念だ。
自殺するくらいなら、僕と結婚してくれてたらよかったのに。
とか思うけど、同じように思っている人は多いだろうな。
そして、やはり、相手あってのことだから、
「お前じゃ無理。」とか言われてしまうんだろうな。

弟は、思い通りにいかないことが多かったと思う。
病気のせいでしたいことができなかったり、
僕のような兄がいたせいで、
不遇な立場になってしまったり。
僕が教えている生徒の中に
弟のように苦しんでいる子がいたら、
僕は思いっきり肩入れしてしまうと思う。
そうじゃなくても、自分が置かれている立場で
自分の力でどうしようもないことで
悩んだり、苦しんだりしている生徒には
最大限に力になってあげたいと思っている。

ただ、甘やかしたいということではなく、
自分の人生としてその環境を受け入れて
自分の人生を堂々と築き上げる手伝いをしたいと思う。

今月のKGC NEWSにも掲載させていただいた、
大島みち子さんの文章を引用する。
大島さんは、軟骨肉腫という病を患い、
21歳でお亡くなりになった。以下。

病院の外に健康な日を三日ください。
一週間とは欲張りません。
ただの三日でよろしいから病院の外に
健康な日がいただきたい。
一日目、私はとんで故郷に帰りましょう。
そして、お爺ちゃんの肩をたたいてあげたい。
母と台所に立ちましょう。
父に熱燗を一本つけて、おいしいサラダを作って、
妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。
そのことのために一日がいただきたい。
二日目、私はとんであなたのところへ行きたい。
あなたと遊びたいなんていいません。
お部屋を掃除してあげて、ワイシャツにアイロンを
かけてあげて、おいしい料理をつくってあげたいの。
三日目、私は一人ぼっちの思い出と遊びましょう。
そして静かに一日が過ぎたら、
三日間の健康にありがとうと、
笑って永遠の眠りにつくでしょう。


自分の人生を引き受け、
見事に生き抜いた姿が凝縮された文章。
このわずかな文章だけで、目頭が熱くなる。

今日もみなさんが
自分の人生の主人公としてのプレイを楽しみ
幸せを感じられますように。

毎年お花を届けてくれる親切な方、
本当にありがとう。
僕は幸せです。