順番5人とばし失礼します。

どうしてもインカレ始まる前日までには投稿したくて。

 

 

ついにラストブログを書く時が来ました。

出発してからだと書ける気がしなかったので、出発前夜に兵庫で書いています。

 

入部してから今日までを振り返るとあっという間で、次に家に帰ってきたときには引退しているのかと思うとぞっとしています。毎年色んな先輩のラストブログを読んで、なんなら代の被っていないOBOGさんの何年も前のラストブログを読んで、さらにはもうひとつ前のアカウントのラストブログもたくさん読んだことがあって、自分も引退する時にこんな素敵なラストブログが書けるのだろうかと思いながら、ついに自分が書く時を迎えてしまいました。

 

 

 

最後のブログは、4年間を通じて感じたことを書いて締めくくろうと思います。

 

 

 

日本一。

それは高校までの私にとって、とても遠い存在の言葉でしたが、勧誘されてその距離が一気に縮まりました。

 

 

新歓で、自分が求めていた環境といっていいのか、そもそも言葉では表現できないくらい、直感で入りたい!と思って、小1から続けてきた卓球に別れを告げ、新歓初日でここに入ろうと決めました。

 

 

でも、当たり前だけど、日本一をとることはそう簡単ではありませんでした。

 

 

時間が経つたび、練習をするたびに勝てなくなり、

勝てないのになにをこんなにも頑張っているんだろう。

そもそも日本一ってなんだろう。

苦しい。やめたい。

カヌーじゃなくても、自分はもっと輝ける場所があるんじゃないか。

何度もそう思いました。

 

でも、本気でやめようと思うことは一度もありませんでした。

カヌーが楽しい、カヌーが好きだと心から思っていないのに、人一倍負けず嫌いのせいか必死になって自主練をしている自分がいました。

 

 

自分が選んだ場所だから、

自分がここで4年間過ごしたいと思えた場所だから、

自分の選択を信じたかったんだと思います。

 

また、自分が大好きな関学カヌー部の人たちが愛するスポーツなんだから、まだまだ自分がカヌーのことを知らないだけで、好きになれない理由は自分にあるのもなんとなくだけど分かっていました。この辛い状況から逃げたい自分がいるのも分かっていました。

 

 

 

 

幹部になるまでの私は、以前ブログで書いたことがあり、ここで書けるようなこともないので割愛して、最後の一年について書こうと思います。

 

最後の一年は、死ぬこと以外はかすり傷だと自分に言い聞かせ、とにかく「カヌー」という競技に向き合いました。

 

 

3秋

一番濃かったなと思います。

とにかくフリーに乗り、気づいたら海の上にいて、

水上に出ずにはいてもたってもいられなかった。

コロナでいつ部活が止まってもおかしくないから、

試験の関係で、いつか思うように乗れない日が来るかもしれないから、

今日も乗るの?と思われるような日も、今から乗るの?という時も、他人の目を気にせず、

乗っている自分を納得させるように乗り、

乗れるときに乗っておこう。

乗らなかったら絶対後悔する。

そう思って毎日を過ごしました。

部活が終わってからも欠かさずジムに行ったり、家に帰って何時間もビデオを見たり、4年間のなかで一番カヌーにハマってカヌーを愛した時期だったなと思います。

 

 

 

3冬

あの私がフォアメンになれました。

私は今まで悔し涙の方が多くて、うれし涙は数えるほどしか流したことがないというか多分今までにほとんどなくて、初めて勝って大号泣しました。でも勝った日の当日は実感がなくて、次の日に2~3時間ほど家で泣いてました。正直なんでこんなに泣いたのかは今でもよくわかりません。(笑)

 

カヌーが楽しくて楽しくて仕方なく、できることなら何時間でも乗っていたかったです。

卓球だったら練習したい時に昼でも夜でも何時からでも何時間でもできるのに、どうしてカヌーは昼間しか乗れないんだとか、時々日本も白夜になればずっとカヌーに乗っていられるのにとか、わけのわからないことを考えたこともあります。

 

そして、この時期に、昔の私はカヌーが辛くて嫌いだったんじゃなくて、カヌーで勝てない自分が嫌いだったんだなとようやくここで気づきました。

 

カヌーを通して自分が成長できたらいいなと思ってはいたけれど、ここにきてなんだかいつもと見える世界が少しずつ変わり始めました。

 

自分より少ない乗艇で自分より成長している人はいるし、乗ることがすべてだとは言わないけれど、自分はとにかく乗ることで、競技力も自信もつくタイプだと知りました。

 

 

 

4春

目の前の目標がどんどん崩れていきました。やっとここまできて、さぁこれからという時期でした。

将来のこともあって、自分で決めたことではあるけれど、まともに練習にも参加できず、フォアメンも自分から外れようと決めました。たくさん乗ってやっと調子が出るタイプなのに、乗れないことが不安で不安で仕方ありませんでした。

カヌーを大好きになった自分を憎みました。

思うように試合に出られないかもしれない、フォアメンも外れないといけないかもしれないと前々から分かっていたはずなのに、覚悟を決めていたはずなのに、もしかしたら出られるかもしれないという少しの可能性にかけたくて、でも、いざ出られないという現実を目の前にすると悔しくて、でも受け入れるしかなくて、特に4~5月は本当に苦しかったです。人前ではこの感情を出さないようにしないと、と思ってはいたけど、あまりにも苦しくて、嫌でも出てしまい、後輩に心配させてしまうほどでした。情けないと思いながらも、良い後輩たちに恵まれたなと思います。後輩に限らず助けてくれた方々、本当にありがとうございました。

 

 

 

4夏

後悔するとするなら、ラスト芦屋を7月に知らない間に、しかも少人数でいつのまにか終えてしまっていて、仕方ないと言っていいのか、なんとも言えないけれど、ラスト芦屋はみんなで迎えたかったなと思います。

 

そして、関カレは終わってしまったけど、本当の夏はこれからです。

1夏に自分で決めた目標は、実はもうすでに達成することはできません。

でも、これ以外に決めたもう一つの目標に向かって最後までやりきりたいと思います。

 

 

そして、

カヌーが大好きな私だから、

自分が思っている以上に頑張ってるねと言われてきた私だから、

たくさんの人に支えてもらって今がある私だから、

いつまでも自分に自信を持てない私だけど、

どうしても理想が高くなってしまうから後悔したことを思い出せばいくらでも思いつく私だけれど、

最後のレースだけでも自分のことを認めてあげられるように、

3年前の自分の選択を正解にするために、最後は笑ってカヌー人生を終えたいと思います。

 

 

 

宮崎さん

私にカヌーというスポーツを教えてくださって、関学カヌー部というチームを教えてくださって、本当にありがとうございました。そしてなにより、試合やレースがあるごとに自分の結果を聞いて、一緒になって喜んだり、話をきいてくださったりしたこと、本当に心の支えでした。ありがとうございました。

私の一生の憧れです。大好きです。

 

 

マイケルさん、さやかさん

引退される前も引退してからも卒業されてからも今までずっと気にかけてくださって、連絡を取ってくださってありがとうございました。約束は果たせなかったけど、約束があったから今の私があります。最後まで見守っててくださいね。

 

 

大濱さん、栗林さん、花光さん、佐田さん

代が被っていないのにもかかわらず、たくさん相談に乗っていただきありがとうございました。血迷っている私に少なからず大きな影響を与えてくださったこと、本当に感謝しています。

 

 

同回のみんな

たくさん笑い、たくさんぶつかり、一番濃い時間を過ごしてきた仲間です。4年間ありがとう。

部活に来れない時期もあったけれど、それでも自分を受け入れてくれて、応援してくれて、支えてくれてありがとう。最後にみんなで思いっきり笑おう。

 

 

 

そして、両親へ

反対を押し切ってカヌーをさせてくれたこと、本当に感謝しています。どんな結果でも頑張ったねと言ってくれて、カヌー部だよりや試合の結果を見て、頑張ったんだね、と言ってくれて、いつも味方でいてくれて、応援してくれてありがとう。

 

 

 

最後に。

入部したときには考えられないくらい自分が成長したと胸を張って言うことができるのは、関学カヌー部に出会えたからです。大学から始めたスポーツをここまで好きになるとは思いもしませんでした。

私は関学カヌー部も、カヌーも大好きです。本当にありがとう。

 

 

 

 

 

カヌーを通じて私と関わってくださった方々、今まで本当にありがとうございました。

 

 

 

第64代プレーヤー 森本彩楓