奄美を愛する男
【北海道知床からこれまでの歩行距離数】8,314km
【これまでの総歩行距離(海外+国内)】約19,900km
【前回からの歩行距離】0km
【現在地】鹿児島県奄美市名瀬 停滞5日目
【旅の途中で入った温泉】272湯
梅雨に入り、しとしとと、時にザアーっと強くなって降り続ける雨の様子を窓越しに眺めながら
まるで海辺の贅沢ペンションのような家の中でのんびりと過ごす。
ハンモックでゆらゆらしながら
まるで夢みたいだなあ
夜の食卓には料理上手なみきこさんの手作り料理と、やすひとさんの持ちかえった魚の刺身や島ならではの珍味おつまみが並んだ
いやあ、ほんとに良いのかなあ
こんなにご馳走になっちゃって
やすひとさんもみきこさんも一度は島を離れて、本土で進学・就職した後、島に戻ってきたUターン組。
多くの人が一度は島を出るが、大半の人は再び島に戻りたいと思っているそうだ。
島を出ると、かえって島の良さがよく分かるのだ。
ただネックになるのはやはり仕事が少ないことらしい
やすひとさんは奄美市の産業振興課に勤めていて島の物産にとても詳しく、島の風習のことや
島の特産品についていろいろと教えてくれた
以下、奄美について教えてもらった数々のごく一部。
聞いてもすぐに忘れてしまうので困る
・奄美は今も年中行事が旧暦で行われている所が多く、島外に出ている人も旧暦のお盆や正月には休みをとって
島に戻ってくる
・「島唄」というのは元々奄美大島の歌のことだったのだが、いつからか沖縄民謡のことも「島唄」と呼ぶようになったそうだ
・笠利町にある山は「天孫岳(あまんでぃ)」と呼ばれ、初めて奄美に神様が下り立った場所と言われている。
でも島の南にも、もう一つ「あまんでぃ」があるらしい
・海辺の集落にはそれぞれ「浜オレ」という行事があり、集落の皆で浜に下りて海辺で酒を飲んだり遊んだりして一日を過ごすという
・島では山羊を食する。やぎ汁ややぎの刺身も食べるそうだ。
においがかなりきついが味は旨いものらしい。
やすひとさんも久しく食べる機会がないとのこと
・島の北部と南部では地形も住んでる人の性格も違っているそうだ。
北側は土地も平坦で人も穏やかだが、南側は山がちで人も感情の起伏が激しいらしい。
しかしなんで島の人は北と南って言うんだ?
どちらかというと東と西って感じだけどな
そして島の味!
これは「とびんにゃ」という貝。
島では貝のことを「にゃ」と言い、
貝から先の尖った針のような物が見えているが、海の中でそれを使って地面を蹴り、飛ぶように水中を移動する
「飛ぶ貝」なのだ
これがなかなか癖になる味で食べ始めると止まらなくなる。
島の南の方では「てらじゃー」とか「てらだー」と呼ぶそうで、島のスーパーでは普通に売られていた
奄旨いぶし(サメの燻製)
臭みも全くなく旨い!
「もずく」も島の特産品で、
これはもずくと、きびなごの天ぷら
そしてこれは「あくまき」
もち米になんと、木灰の灰汁(あく)を混ぜて作る
きな粉を付けて食べると美味しい
で、やすひとさんが現在、力を入れているのがこれ!
やすひとさんが中心となって商品化を進めている「おつまみセット」
上のが、イカ味噌:島のなり味噌にそでいか(大王イカ)
右下が、イソマグロの角煮
左下が、高瀬貝の奄旨煮
これらは島の北部にある笠利町の奄美漁協、婦人加工部が奄美大島の特産品を販売している
奄旨海房 魚匠(あまうまかいぼう ぎょしょう)の商品だ
これら奄美の珍味を詰め合わせた「おつまみセット」をこれから関東圏を中心に売り出していく予定だそうだ。
奄旨海房では伝統的な島の料理の他に、今まで注目されていなくて漁師の人も採っていなかったり、
かかっても捨ててしまっていた魚介類に目を向け、試行錯誤しながら素材の味を引き出す料理法を工夫し、
島の新たな味として売り出している。
そうした海産食材の掘り出しや料理法、商品のネーミングまで、やすひとさん自身が考案した物が多いそうだ。
漁師の人達が少しでも生活が楽になるよう、そして奥さん達、婦人部の人達もやりがいが持てるよう
力を合わせ、知恵を絞って頑張るやすひとさん、男だねえ
やはり島を愛する心がそうさせるのか
また、これらの品は見ての通り酒の肴にぴったりだ
そして、奄美といえばもちろん黒糖焼酎!!
島の珍味をおつまみに様々な黒糖焼酎を飲めるという何とも幸せな晩餐だ
定番の「高倉」と「れんと」
女性杜氏の造る「れんと」はすっきりして飲みやすい味でとても人気がある。
年配の人が好むのは「高倉」、通好みの味だ
「弥生」
これも定番かな。
奄美大島で一番古い酒蔵だそうだ
「れんと」と同じ酒蔵で造られている「FAU(ファウ)」
「From Amami Uken」の略で島の南側、宇検村(うけんそん)で造られている。
年に一度、バレンタインデーにしか発売されない希少な焼酎なんだけど、これも飲ませていただいた
島では何かお祝いごとがあると焼酎を持ってお祝いにいくそうだ。
またお祝いごとの記念にラベル付きの焼酎を配ったりもするらしい
例えば
これは入学記念
これは卒業記念
やすひとさんが家を新築した際にも、みんながお祝いにぶらさげてくる大量の「れんと」のビンで、押し入れが埋まってしまったそうだ
でもやすひとさんが一番好きなのはこの「紅さんご」なんだそうだ
この贅沢な酒宴は滞在させてもらった三日の間、毎晩続き、毎日がこの上なく幸せな日であった
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梅雨に入り、しとしとと、時にザアーっと強くなって降り続ける雨の様子を窓越しに眺めながら
まるで海辺の贅沢ペンションのような家の中でのんびりと過ごす。
ハンモックでゆらゆらしながら
まるで夢みたいだなあ
夜の食卓には料理上手なみきこさんの手作り料理と、やすひとさんの持ちかえった魚の刺身や島ならではの珍味おつまみが並んだ
いやあ、ほんとに良いのかなあ
こんなにご馳走になっちゃって
やすひとさんもみきこさんも一度は島を離れて、本土で進学・就職した後、島に戻ってきたUターン組。
多くの人が一度は島を出るが、大半の人は再び島に戻りたいと思っているそうだ。
島を出ると、かえって島の良さがよく分かるのだ。
ただネックになるのはやはり仕事が少ないことらしい
やすひとさんは奄美市の産業振興課に勤めていて島の物産にとても詳しく、島の風習のことや
島の特産品についていろいろと教えてくれた
以下、奄美について教えてもらった数々のごく一部。
聞いてもすぐに忘れてしまうので困る
・奄美は今も年中行事が旧暦で行われている所が多く、島外に出ている人も旧暦のお盆や正月には休みをとって
島に戻ってくる
・「島唄」というのは元々奄美大島の歌のことだったのだが、いつからか沖縄民謡のことも「島唄」と呼ぶようになったそうだ
・笠利町にある山は「天孫岳(あまんでぃ)」と呼ばれ、初めて奄美に神様が下り立った場所と言われている。
でも島の南にも、もう一つ「あまんでぃ」があるらしい
・海辺の集落にはそれぞれ「浜オレ」という行事があり、集落の皆で浜に下りて海辺で酒を飲んだり遊んだりして一日を過ごすという
・島では山羊を食する。やぎ汁ややぎの刺身も食べるそうだ。
においがかなりきついが味は旨いものらしい。
やすひとさんも久しく食べる機会がないとのこと
・島の北部と南部では地形も住んでる人の性格も違っているそうだ。
北側は土地も平坦で人も穏やかだが、南側は山がちで人も感情の起伏が激しいらしい。
しかしなんで島の人は北と南って言うんだ?
どちらかというと東と西って感じだけどな
そして島の味!
これは「とびんにゃ」という貝。
島では貝のことを「にゃ」と言い、
貝から先の尖った針のような物が見えているが、海の中でそれを使って地面を蹴り、飛ぶように水中を移動する
「飛ぶ貝」なのだ
これがなかなか癖になる味で食べ始めると止まらなくなる。
島の南の方では「てらじゃー」とか「てらだー」と呼ぶそうで、島のスーパーでは普通に売られていた
奄旨いぶし(サメの燻製)
臭みも全くなく旨い!
「もずく」も島の特産品で、
これはもずくと、きびなごの天ぷら
そしてこれは「あくまき」
もち米になんと、木灰の灰汁(あく)を混ぜて作る
きな粉を付けて食べると美味しい
で、やすひとさんが現在、力を入れているのがこれ!
やすひとさんが中心となって商品化を進めている「おつまみセット」
上のが、イカ味噌:島のなり味噌にそでいか(大王イカ)
右下が、イソマグロの角煮
左下が、高瀬貝の奄旨煮
これらは島の北部にある笠利町の奄美漁協、婦人加工部が奄美大島の特産品を販売している
奄旨海房 魚匠(あまうまかいぼう ぎょしょう)の商品だ
これら奄美の珍味を詰め合わせた「おつまみセット」をこれから関東圏を中心に売り出していく予定だそうだ。
奄旨海房では伝統的な島の料理の他に、今まで注目されていなくて漁師の人も採っていなかったり、
かかっても捨ててしまっていた魚介類に目を向け、試行錯誤しながら素材の味を引き出す料理法を工夫し、
島の新たな味として売り出している。
そうした海産食材の掘り出しや料理法、商品のネーミングまで、やすひとさん自身が考案した物が多いそうだ。
漁師の人達が少しでも生活が楽になるよう、そして奥さん達、婦人部の人達もやりがいが持てるよう
力を合わせ、知恵を絞って頑張るやすひとさん、男だねえ
やはり島を愛する心がそうさせるのか
また、これらの品は見ての通り酒の肴にぴったりだ
そして、奄美といえばもちろん黒糖焼酎!!
島の珍味をおつまみに様々な黒糖焼酎を飲めるという何とも幸せな晩餐だ
定番の「高倉」と「れんと」
女性杜氏の造る「れんと」はすっきりして飲みやすい味でとても人気がある。
年配の人が好むのは「高倉」、通好みの味だ
「弥生」
これも定番かな。
奄美大島で一番古い酒蔵だそうだ
「れんと」と同じ酒蔵で造られている「FAU(ファウ)」
「From Amami Uken」の略で島の南側、宇検村(うけんそん)で造られている。
年に一度、バレンタインデーにしか発売されない希少な焼酎なんだけど、これも飲ませていただいた
島では何かお祝いごとがあると焼酎を持ってお祝いにいくそうだ。
またお祝いごとの記念にラベル付きの焼酎を配ったりもするらしい
例えば
これは入学記念
これは卒業記念
やすひとさんが家を新築した際にも、みんながお祝いにぶらさげてくる大量の「れんと」のビンで、押し入れが埋まってしまったそうだ
でもやすひとさんが一番好きなのはこの「紅さんご」なんだそうだ
この贅沢な酒宴は滞在させてもらった三日の間、毎晩続き、毎日がこの上なく幸せな日であった
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