春までの休息

【北海道知床からここまでの歩行距離数】５，０５３ｋｍ
【これまでの総歩行距離（海外＋国内）】約１７，６５０ｋｍ
【現在到達地】三重県　津市
【現在地】徳島県阿南市　
網膜剥離治療のため徳島帰省中


先日地元の友人との宴会があり、あゆみちゃんも呼んでくれて一緒に参加した。
　

宴会場所は地元の漁港のある町で友人がやっている店で、張りこんでくれたらしく大そう豪華なメニュー
だ。
伊勢海老は近海で採れた物らしい。

旧来の友人と飲むお酒で飲みすぎてしまった私は酔っ払って少々無作法な言動をしてしまったようだ。
飲みすぎると時々やってしまう。
せっかく集まってきてくれたのに小さい頃から付き合っている気安さからついついずけずけとものを言って
しまったり強がって偉そうなことを言ってみたりで申し訳なく思う。
しかも私は酔っ払っていてよく覚えていない。
美味しいお酒と魚なのに後悔が残るようじゃ悲しいしもったいないよなあ。




徳島に目の治療のために戻ってきて１ヶ月以上になる。
ありがたいことに目の手術はうまくいき経過も順調だ。
ただし数ヶ月は旅は控えなければならない。
数ヶ月たつともう真冬である。
わざわざ真冬になってから歩き始める気は二人ともない。


というような訳で二人の徒歩日本縦断の旅は春まで中断、ということに決定。
目の検診の都合もあって実家のある徳島で冬を越すことにした。


旅を中断したのは三重県まで歩いていた時であり、冬であってもこれまで歩いてきた北国と違って雪は
大して降らないから歩こうと思えば歩けるだろう。
でも寒さに震えながらキャンプをするのがどうにもしんどい。
歩かなけりゃならない理由があるなら歩くけどわざわざ好き好んで寒い時期に歩くつもりがないのだ。
今回の日本縦断旅の間に私は４回冬を越したがそのうち３回は冬の期間、旅先でアルバイトしていた。
雪が降り始めたその場所で歩くのはストップし、その近くで住み込みでできるアルバイトを探して春までの
時を過ごすとともに旅を続ける資金を補充してきた。

旅先で働いている間もずっと旅を続けている感覚でいたので途切れることなく４年間ずっと旅をし続けて
きたつもりだったが、今回は実家のある徳島に戻ってしまったことで半年間とはいえ完全に中断という
気分になってしまった。



友人の紹介であゆみちゃんと二人でできる２ヶ月間のアルバイトがほぼ決定した。
目に外的負担のかかる力仕事は控えなければならないので、港湾での調査と写真撮影、調査結果のデータを
パソコンに入力という今度の仕事はうってつけだ。
Ｋ君、感謝してるよ！


短期のアルバイトで生活費を稼ぎ、ニュージーランド・オーストラリア徒歩縦断の旅日記の本を今度こそ
書き上げるぞー！
スライドショーの際に使う写真や資料などもしっかり作りたいし。



さてしばらく前から探している二人で住む場所だけどなかなか都合よく良い場所は見つからない。
父が以前やっていた小さな自営会社（６年前につぶれてしまった）で事務所として使っていた建物が
実家の近くにあって今はほとんど物置となっているのだが、そこを二人で掃除して住めるようにならないか
検討中だ。


歩いている間はできなかったいろいろな事を仕上げるにはまたとない機会だ。
思いがけなかった私の目の病気も
「少し足を止めてみてしっかり考えな！　何か大事なことを忘れているんじゃないか」
というメッセージだったのかもしれない。



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