初再

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少数派ほど真実を言うようになっている現在、さらに「派」をも超えてただ少数、単独である者こそ、真実を言う者であり、誇りを持ってよい。自分で自分を肯定できていればよいのだ。ましてその時々の重心の振れの運動の表現の真理は、言葉の規定力の制限からしても、本人しか分からない。芸術はもっと直截性が許されている。孤独の覚悟がなければ芸術は成立しない。 

 

 

 

とくに、愛とは、信仰とは、孤独であることだ。それいがいにぜったい真実はない。 どんなもっともらしい者らからも拒絶に遭い、それに孤独に耐えること。 ぼくが、全世界が一つであるならまずぼくに謝れ、と言うのはそういうことだ。もっともらしいことほど虚偽であり、そのことをぼくはよく知ったからこそ孤独なのだ。  

 

 

いつも多数に同調したり、多数が受け入れる意見しか発したことがなかったり、という者、精神的な迫害を周りから受けたことのない者、そういう者は、真の恩寵も経験することのない者である。これが人間の深遠な逆説であることに、いまぼくは気づいたと思う。