公式ジャンル記事ランキング:イラスト・アート・デザイン852位 24 12 9

 

 

 

アドラーという人物によれば、劣等感は向上欲の源らしい。だから、今は知らないが、一昔前は、劣等感をわざと生徒に植えつけるような〈教育法〉が幅を利かした〈?〉。換言すれば、嫉妬を向上欲の源にしたということだ。これからすれば、近代的な日本の〈追いつけ追い越せ〉の態度は、なるほど日本人の西欧人にたいする劣等感・嫉妬を逆利用して〈成果〉を生んだと言える。国内の教育にもそれを持ち込んだ。心の平和は人間を眠らせるくらいに思っている。ぼくもそういう日本の教育の経験者である(とはいえ、フランスでも、「競争を煽るリセの無味乾燥な教育に反感を覚えた」とマルセルが記している)。そういう問題にはっきりと気づくには、ものすごく時間がかかった。真の教養が分からないからそれでいいと済ませていられる。わるいことはわるいんだ。