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どうもぼくにして振り切れていなかったようだ。これが認識の階梯だから仕方がない。ほんとうに真剣になれる人間しかぼくは信じない。これがぼくの新しい認識階梯だ。いろいろおしゃべりをする人間はいる。そのおしゃべりのなかで〈いい人間〉を演じることはできる。ほんとうに〈いい人間〉だと思わせることもできる。しかしそこにほんとうの真剣さがあるかどうか、それを見抜くことは、誰にでもできることではない。そして、それができる者を、それをできない者は見抜けないようだ。ぼくのほうでは、それをできない者を、同じ人間には数えない。

 

真剣さ、ここにしか深さはない。この深さとはどういうものか、ぼくは感じているのだが、どのように言ったものだろうか。何かに対面している者である。

 

 

ぼくだっていつもいい人間ではなかった。それでもぼくはじぶんを諦めない。それしか路は無いからだ。停止は命ぜられない。これは神からのぼくへの無上の愛ではないだろうか。