二度目の再呈示。そうだろう、何て充実した言葉だ。
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- 自分に向って
人生に夢をもつ、ということをぼくは昔から一貫して自他に言っている。これは一生まったく変わらない。窮極に形而上的な夢を志向しているからである。これはリルケの志向とまったく同一である。ぼくの個性の色合いはあるのであるが。 そして愛とはほんらいそういうものであることをリルケは人生の出発時に理解している。稀有な人物というべきである。
いま、あまり言葉に苦労することに価値をぼくは感じていない。言葉は自然に出てきたものを書き記すのでいいのだ。ぼくはそれで充分だし、こころあるひとにもそのほうがいいだろう。 愛は、言葉を超えた生の理解なのだ。
リルケは、自分には人間は唯一の愛するひとで充分だ、そのほかの人々には、自分は人間性を超えた態度で接せざるをえない、と真摯に告白している。これがほんとうである。彼は人間と遊んでいない。形而上の境位をめざしている。
なにを書くつもりだったか、書きはじめて言葉を連ねてゆくうちに忘れてしまった。 愛の生を確かめるために記そうとしたのだから、かまわないのである。 書くことに傾斜して、愛の生から逸脱する愚には、ぼくは無縁だ。 これでよい。