公式ジャンル記事ランキング:イラスト・アート・デザイン973位 24 3 13

 

 

本来のぼく自身であるがゆえにぼくと離れない(ぼくの)純粋自我は、ぼくがほんとうに破滅するようなことはぼくに絶対に選ばせない。 そしてこの純粋自我は、ぼくがこの自我への信仰を懐くことを望んでいる。ぼくなんかどうでもいいというふうには構えていない(この点 マルセルの「汝としての神」と同じである)。

 

この、生活そのものを支配する「純粋自我と自我(自己)との関わり」は、ぼくが高田博厚論である自著で表明した「自己と魂との関わり」を強化する表明である。

 

ヤスパースが個的専属性を強調する「《己れの》超越者」は、この高田さんの言う「純粋自我」に限りなく接近している(ぼくは同一と判断している。高田さんの「純粋自我」は、それ以上にマルセルの神と)。

 

 

自我を導く純粋自我は、芸術のみならず生活においてもそうであることは、確信できる。