初年に書いたものの初再呈示。 最後は名句

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今日は終戦記念日で節目の日だ。節目とは節度への思いを新たにし、物事の秩序を混乱・混同させないことだろう。混同の事例をいくつか。
 事実探究と戦争反対とを混同しないこと。戦争に反対する方便として事実(歴史)歪曲を許してはならない。悲惨な歴史事実なら話題に上らないことでいくらでも発掘すべき事実がある。国内での軍人の野蛮暴力、戦地での餓死兵士が実戦死者を上回るという国策の無責任、等。
 私的には、自分のための手記という態度をとりながらも思わず他者への文信もその態度の延長上でおこなってしまい礼を欠く傾向〔今更あまり直りそうもない〕、等。
 哲学的には、人間の生の現実本質に即する態度の中で、生存保持のための無際限な現実的配慮そのものによって「人間」が喪失される傾向に抗して何処かでこの生存配慮を打ち切って生きる決断と、この配慮行為の遂行とが、生の現実に即する態度としての priority を巡って衝突すること。各々の中で自己錯覚(本来的態度と非本来的態度の混同)があること、等。
 匆々不一



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〔特註〕
孤独の落着きが対極に感ぜられない交わりは、
沈黙を孕まない音楽が騒がしい雑音に近いようなものだ。