いわゆる美人なだけの美人が、美人という一点だけでじぶんは他のすべての者を凌駕して見下ろす資格があると思い込むこと甚だしいことがあるように、美術力がすこしあるだけの者が、じぶんはそれだけで精神的な領域に君臨して他を判断する資格があると思い込むこと甚だしい、ということが頻繁にあるようだ。

 

美感覚だけでは無論人間性を十全なものにしないようだ。