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ぼくの自尊心が人並みではない理由をいまこそはっきりさせておこう 

 

ぼくは、真理のために生きてきたという自覚、ぼくの人生はその蓄積であるという自覚があるから、自尊心は人並みではない。そういう自覚の伴わない自尊心から怒るようなことは、ぼくはしない。吹けば飛ぶような空虚な自尊心と、根源に根ざした充実した自尊心とでは、同じ語を当てていても内実がまるでちがう。 心理学的な把握の仕方の限界は、ここでも瞭然としている。 

 

 

だからこそ、ぼくの自尊心に触れる者へのぼくの怒りは、比較を絶して深く強い。ぼくが激烈に怒っても静かに怒っても、その深さは同じだ。その者は、ぼくを怒らせたことで、みずからの運命が変転するのを知るだろう。 

 

 

 

しかしぼくのほうでは、こういう者らをこころのなかで相手にしているわけにはゆかぬ。「復讐はわたしがする」と神はいう。「なんじはなんじの仕事に集中するがよい」。