ぼくなんかさあ、十二年前に不要の抗精神病薬を偽って飲まされて、全身的症状があるのに、どこ行っても放置されて、こちらも医者なんてもう信用してないから、じぶんでも放置して生きてきた。そのなかで訳本まで出したんだよ。だからもう、不安というものが無いんだ。どうしようもないからね。いわゆる医学に依存しているから不安があるとさえ言えるんじゃないか。放置によって治り、生きる。この生のありかたは基本的なものとなった。

 

 

そういう経験を経たあなただから、わたしへの告白も平気で出来るようになったのね。