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大画家ジョルジュ・ルオーの実娘イザベルさんはぼくに直にこう語った:

 

《La vie est difficile pour tous.》

「生きることは皆にとって難しい。」

 

《Il y a beaucoup de pitié à Paris.》

「パリには多くの悲しみがある。」

 

それでも何と高貴さがそこにあることだろうか。やはりルオーの娘さんだ。悲しみのなかに高貴さを見ている。貧しいパリの人々のところにやって来た富める日本人は恥ずかしくならないか。何しにやって来たんだ、そういう貧しさと悲しみのなかにある高貴さを感じないならば。フランスの栄光と豪華さを鑑賞しに来たのか。その光が何の反転なのか気づくがよい。

 

 

 

日本人に、神を否定してみせる資格は無い