「ノスタルジア」は、すべての聖なる力が失せてしまった現代において、それでも何事か真なる事を為すことが我々の意志に——あらゆる愚劣な状況条件にも拘らず成否を度外視して敢行しようとする意志に——課せられていることを、象徴的に証言している。

(2013. 5. 13 記す)

 

 

 

《わたしたちは、生きるよう、宣告されているのよ、夜のなかを。いかなる希望も無く歩むようにと。わたしたちは、しなければならないのではないかしら?…… それを表現することはとても難しいけれど…… まさにわたしたちの夜のなかで、わたしたちの絶望のなかで、人々を支えて照らす何かを見いだすことを。人々は自分たちが闇のなかに居ることさえ知らず、自分たちが絶望していることにさえ気づかないのよ。》

「稜線の路」拙訳本 一六四‐一六五頁/第三幕第五場

 

 

 

 

両者の志向は不思議なくらい重なり一致する——