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ずいぶん以前に書いたものに、じぶんの独創性と普遍性を感じる(全文再録)。

 

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スペインのヴィクトル・エリゼ作「エル・スール」

ぼくの数すくない生涯の映像作品のひとつ

タルコフスキーの「ソラリス」と並ぶかな

タルコフスキーやエリゼの作品の雰囲気は、作者のすぐれた独創的個性をしめすものと思っていましたが

どうもそれぞれの母国の土地風土の培う情感から素直に生まれる雰囲気であるらしいことがわかってきました

ロシアとスペイン、かんがえてみれば「ヨーロッパ」の端と端ですが

人為性なく「聖なるもの」が人間の魂の表出として顕現している、その情感性がそれぞれ固有の内的な韻律、リズムをもって顕現しているのは、人間性の魅力そのものですね

接しているだけで本来の自分の魂のありかた、呼吸の仕方に、調整されます

「聖なる想起」がもたらされます

みたこともないはずなのに懐かしいもの

普遍的であるゆえに親密このうえないもの

この、上の映像の一情景にしても、生活そのもののなかにこのような「美」がはぐくまれることの賜であることを感じます




いまの日本はどうでしょうね

〔いまの日本にかぎらず、日本文化の問題性は、自然に即すると云いながら自然を「名所」化している日本庭園に象徴的に示されている。自然を俗化、概念化しており、自我(自分自身)を照応させる対象として保っていない。 いまのこの国の〈漫画文化〉に至っては、「名所」どころか精神破壊剤の大量生産であり、俗悪人為性もゆきつくところまでとっくにいっている。不意にみせられるとぞっとするに留まるどころではない。〕



武蔵野がよいのは、名所として特定されるところがないからである





真にかんがえることとは、沈黙に、その呼吸に、耳をすますことである


悪魔とは、そこに動揺と破壊をもたらすあらゆる種類の衝撃波である





 経済・科学・技術、学問すら、人間文化の実体とは別である。