絵が上手いなどということに、人間的にどれほどの意味があるのか、思想的なバックボーンを同時に培っているのでなければ。 美術家の80%は、主観的な自惚れだけが強い、じぶんを評価する術も知らない、高慢で無知なチンピラだ、と思っていれば間違いない。ぼくはこれを、過去の経験の蓄積から、敵意をもって、お望みなら、悪意をもって、言っているのだ。そのくらい不愉快な思いをしてきているから

 

こんなことは誰でも解っているだろう。だからこれまで言わないできた。そして、その沈黙の上で、美術を語ってきた。

 

 

美術をするだけではなくて、人間として何をやっているんだろう、と絶えず問い、反省しなくてはならない。そして人間としての勉強をしなければならない。

 

 そうでなくては、美術(芸術)と哲学とを問う意味がない。