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人間が人間を殺すことは無くならない。何故なら、ぼくの経験から言えば、人間は殺さねばならないくらいひどいものだから。その代表格は医者と教師、とりわけ医者である。いちばんありがたいのもいちばん嫌なのも医者である。 

 

だれでも数人は殺したい医者があるだろう。 もっとも理性的で澄んだ意識状態のときにそうおもう。 ぼくの平静さがとつぜん反対極に揺れるのではない。ぼくの明澄さそのもののなかでその認識は生じる。 

 

 

このように、ぼくの精神において、一見の「一極から反対極への移行」は、必然の道理に基づいているようだ。

 

このような認識が共有されれば、かえって、実際の行為は防げるだろう。

 

こういうことこそ、医師や教師の間で議論してほしいこと。

 

人間がいちばん苦しいときに、精神的な害を加える医師はゆるせない。

 

 

じぶんの平衡がとれてこなければ、こういう告白はできないものだ。

 

そしてこのような認識経験はぼくに無縁無用だったことも告白する。そのような経験をぼくがしたということは、積極的な悪意すなわち悪魔がいることの何よりの証拠である。

 

そういう経験はぼくには用は無い。繰りかえし絶縁することだ。

 

 

ぼくはどちらにせよ、ぼくとは無関係につけられた心の傷跡から繰りかえし立ち直らなければならないのだから、ここで書いたことはそのままにしておこう。