積極的な自己肯定とは、自分のなかの至らぬ点、直接的には自分の理想とは感じられぬ点をも、受け入れるということだ。それができなければ、ぼくはいつまでも自己否定者だ。それも、自分の点数を上げたいための。 落第点すれすれのところに甘んじることができなければ、人間の分際で自己肯定者にはなれない。