じぶんが道理を意識して生きるのはよいが、他に道理(じぶんと同じ智恵と精神)を想定すると、腹を立てて精神と体調を崩すのみである。道理を意識することにはそういう陥穽がある。じぶんと他とは同じではない。同じだと思うから腹を立てるのであり、じぶんの鏡に腹を立てるのに等しい。人間不同は当然であるが、ぼくはさらにすすんで「人間不平等宣言」をしよう。言葉は観念(を発するもの)であるから、この言葉を意識するだけでも効果がある。人間平等を刷り込まれすぎた。人間不平等をこそじぶんに刷り込もう。そこからはじめて冷静で、じぶんの身体を負に振動させない対処ができると思う。他に関してじぶんの精神を基準にすることは意識的にやめるべきだ。じぶんの基準はじぶんだけでよい。

 

小は家庭内のことから、大は戦争を起こさせる者らのことまで、道理観念に基づく憤怒の犠牲にじぶんの精神-身体がならずにすむ。