ヤスパースは、「幼稚なヤスパースにいつまでもつき合っていられない」などと評されながら悠々平然として我が路を歩んでいた。その悠々平然さをぼくも見習いたい。共感する次元まで深まった読み方をしないでヤスパースをなんだかだいう者は掃いてためるほどいるのだ。