意見 

いまの日本政府のロシアへの態度をみていると、一方的な制裁や要求ばかりで、ロシアの言い分を聞いて話し合うという態度が全然みられません。岸田首相は、ひとの話をよく聞く方だと云われていますが、そういう方らしくもないと言わざるを得ません。勿論、対立と攻撃で国益を得ようとするアメリカに合わせるから、そういう態度になるのであろうことは、多くの国民もよく察しております。しかしそこは日本の国益を守る政治家の責任と手腕の懸っているところなのですから、そこに留意した施策をなさることこそ、岸田首相も公言なされた、安倍元首相の志を継ぐということではないでしょうか。この点をよくお伝えいただければ日本国民として甚ださいわいです。

(「制裁」という観念も反省してほしいと思います。絶対的正義の立場を無条件に前提しており、それ自体、話し合いの状況づくりを破壊するものです。「遺憾の意の表現」というのならまだそれなりに了解できるところもありますが、「制裁」は、一極的支配の姿勢が露骨すぎて、違和感の解消はできるものではありません。)