馬渕睦夫さんというひとは、トランプ氏の演説録を、その一言一言が心に突き刺さって次の行へ行けない、と言っている。いまどきこういうことを言うひともめったにいないから、その気持は尊重すべきだと思う。ぼくは本を読むときはいつもそのようになるから、多読はできない。いまはけっこうゆけるかもしれない。読むための人生経験がすこしは積み重ねられているから。

 

 

ぼくがそのようにして読んでいるヤスパースを、ぼくの教授は尊重しなかったから、縁が無くなるようにぼくは天に祈っていた。無くなるのは当たり前だ。それをとやかく云っているのだからあほうだ。この教授だけではない。日本の教授たちがいかにあほうかということについて、ぼくはたくさん言うことがある。