(つづき)ヴィオレット、あの晩、私は、あなたの処を出ると、私があなたに及ぼした身体的不具合の感覚のようなものを懐いたのよ — 私があなたを呑み込んだあの文句を、私は自分に許すことができないでいたの。私はその晩のうちにあなたに電話しようと試みたけれど、応答されなかった。私、あなたに手紙を書いたわ…

 

(ヴィオレット) わたし、あなたの手紙の封印をはがしませんでした、アリアーヌ…

 

(ジェローム) 真実が恐かったからだ。

 

(ヴィオレット) 何を言いたいの?

 

(ジェローム) きみは、どんなにしてでも、アリアーヌの振舞いを、最も低劣で、最も品が無く、最も恥ずべき動機に帰することが出来ることを欲していたからだ。きみが自分のために形成するきみ自身のイメージが、きみの自尊心にとって余りに情けなくはないようにするために。

 

(ヴィオレット) ジェローム!

 

(ジェローム) この件のすべてにおいて、もし誰かが、つまらない役を演じたとすれば、それはきみだよ。アリアーヌ… ぼくは彼女を裁けない。ぼくたちはそのことを実にしばしば言った。彼女は全く、ぼくたちと同じ世界には住んでいない… しかしきみ、きみは彼女の要請に自分を譲る必要はなかったんだよ。きみは事細かくぼくを騙した。なぜだ? (つづく)