(つづき)あなたの今言った言葉を後悔する必要がないように、ということです。何が起ころうとも、私はあなたの言葉を許していることを、あなたは覚えておかなければならないでしょう。
(ヴィオレット) 何が起ころうとも?
(アリアーヌ) たとえ私がもういなくなろうとも、永遠…
(ヴィオレット) わたしが後悔するだろうと、何があなたにはっきりさせているのですか?
(アリアーヌ) 私はそう確信していますし、あなたもそれは分かっています。
(ヴィオレット) それがほんとうだとしたら、あなたはその後悔がわたしには耐えられないものになる方法を見いだしているでしょう。
(アリアーヌ) 何を言ったらよいの?
(ヴィオレット) 何も。まさにそういうすべての言葉を、わたしはもう理解できないのです。
(アリアーヌ、優しく。) そうね… 気を取り直して。これは最後の言葉よ。私、明後日、発つの。
(ヴィオレット、小声で。) あなた無しでもいられるかしら?
(アリアーヌ、まるで聞いていなかったかのように。) 出発前に、モニクを抱きたかった。とくに、あの子にこれをあげたかった。(つづく)