ディオゲネスのような賢人でも、相手を善い人間だと見做すと、たとえそれがアレクサンダー大王でも、ぞんざいで甘えた口をきく。大王のほうも、それで自分が侮辱されたと思わず、賢人の正直さ・率直さを、逆に賞讃するのは、たしかに善き大王の証である。それが事実であるなら。

 

ぼくも、よく、ぞんざいな口をきかれるが、それはぼくを善き人間だと見做して甘えているのだから、立腹ばかりしないようにしよう。

 

 

恐怖されるような人間になってみろ、じぶんにとっても負担でしかない。