(つづき)ぼくを理解しなよ。まったくつまらないことのために、ぼくは病気のぶり返しの責任を負いたくないんだよ。

 

(アリアーヌ) あなた、何が望みなの? それでも、自分の行為の結果は引き受けなければならないわ… でもつまり、私はとても嬉しいわ、私があなたに、そうね… 必要だということを確かめられて。(このフレーズには半ば疑問の感じがある。) ほかの多くの人々は、あなたの立場なら…

 

(ジェローム) 何だって? 

 

(アリアーヌ) いいえ、あなたは怒るでしょう… 私が言おうとしたのは、ただ、多くの男性は、あなたの立場だったら、なにやかにやの仕方で気晴らしをしたことでしょう、ということよ。ほんとに、だからといって誰が、そういう男性方を責められるでしょう!

 

(ジェローム、疑い深くなって。) どうしてぼくにそういうことを言う?

 

(アリアーヌ) 正面から現実を見なければならないことを、私、いつもますます確信しているのよ。

 

(ジェローム、とても低い声で。) いつもということはあり得ない。

 

(アリアーヌ) 何をつぶやいたの? あなた。

 

(ジェローム、少し声を大きくして。) それは時には難しいな。