世のなかの、煽動的・煽情的なすべてが嫌になっている。当然だろう。人間はもともとそういうものを好むようにはできていない。世のなかそのものが、いま、問題の是非を超えた次元において問題的なものになっている。 意図をもって仕掛けた力があると判断するのが正しい。これは陰謀論への加担云々とは無縁な、人間としての肌感覚であり、識見である。公的な側は公的なものの正当性を演じるのが役回りだろうが、人間はそれで押しきられはしない。