(セルジュ、内にこもって。) 確かなのは、ぼくはもう長くは我慢できないだろうということだ。

 

(シュザンヌ) 彼の言うことに耳を貸さないでください。彼は結婚前よりも具合が良いのです。冬の風邪を引きません。

 

(セルジュ) どうしてわざわざ抗うんだい? やめたほうがいいよ。 

 

(シュザンヌ) じゃあ、私はどうなるの? 私は、生きることを愛しています、奥さま。それがいけないことですか? 

 

(セルジュ) 滑稽な趣味だ! 

 

(アリアーヌ、シュザンヌに。) むしろあなたの仰るとおりですわ。私たちの人生は… けっきょく、どういうものであれ、私たちに相応なものなのです。 

 

(セルジュ) ぼくは反対です。ぼくはこんな屈辱を受け入れるべきような人間ではなかった… 

 

(シュザンヌ) どんな屈辱的なことがあるの? 

 

(セルジュ) ヴィオレットはぼくを軽蔑している。

 

(シュザンヌ) それは正しくないわ。

 

(セルジュ) 確かだよ。もっともなんだ。

 

(シュザンヌ) でも、ねえ、私には思えるのだけれど、彼女自身のほうでは… 

 

(アリアーヌ、話を遮って。) すみませんが、(つづく)