高田博厚の思想と芸術

 

ぼくの世界観のまとめ 

 

日記

2021-03-24 17:46:11

 

 

繰り返し一貫して言ってきた、神と創造主は異なる、ということだ。高田さんもこれに気づいていた。「神」と「運命」とは異なるのだ。だから、アンドレ・マルローの言うように、「芸術は反運命的」なのである。巷でも、地球の生体系を創造した存在は、愛に反する型の異星人である、と、比喩的に語られる。しかし生そのものに内在しつつ、外的生存体系によって自己疎外を強いられている魂の本質は、愛なのである。高田さんもこれを認めていた。愛に照応して思念される存在(そのかぎりで観念である存在、しかし生ける存在)が「神」なのである。高田さんは芸術行為においてこの「神」を思念し、この「神」が作品において触知されることを窮極とした。