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神という言葉がなければどうしただろう

 

人生とは、神という言葉を自分の全実質で定義する道程ではないか

 

それがなければ最も空虚なものであるこの言葉を

 

 

だから神を問題対象とするすべての議論は空しいのだ

 

すべての神学は否定されなければならない

 

 

「生きる」ことが根源である

 

「生きる」とはどういうことか

 

それは意識と愛なくしてわからない

 

 

 

 

誰もぼくより淋しくはない

 

誰もぼくより強くはない

 

「人生もこのくらいでよいかな」とどれほどの者が思えるだろう

 

どれほどの者が 人生が始まったとも思えないうちに死んでゆくだろう

 

「時間」とは何なのか

 

生には限りがあるとは世の通念だ

 

しかし「生きて」いるとはこの通念の絶えざる乗り越えなのだ

 

生には時間をはみだすものがある

 

これいじょうはうまくは言えない

 

人間が存在してからずっとかんがえてきていることを

 

ぼくもかんがえている

 

人間の伝統と始源

 

死とはいつも他人事で

 

ぼくは自分の死を経験しないであろう

 

生は死をどうしても知らない

 

生とは永遠に生きることなのだ

 

いまのこのつぎの瞬間を生きる者は永遠に生きる

 

すこしもちがわない

 

それをマルローは勇気と言っているのだ

 

彼を誰が知るか

 

彼はパンテオンなどにはいない

 

衒いを捨てて本心を生きよ

 

 

 

三十歳の高田博厚先生にも及ばない未熟なぼくが

 

このまま果てるわけにはゆかない

 

 

 

形而上的なものに参入し それを引き出す勇気

 

あらゆる感覚的なものは そのとき透明となり

 

別の世界へわれわれは透過する

 

芸術者の使命