ぼくは、ひとづき合いがへただと言われたことがある。ぼくはこう言えばよかったのだ、あなたは上手なのですか、そういうことを当人の前で平気で言えるあなたは。あなたこそ、ひとづき合いの態度以前だとわたしはおもいますがね、と。 

 

およそ、求めもしないのに、ひとに言ったり要求したりする人間というのは、こういうものですよ。じぶんから不和や戦争の種を蒔いている。  

 

この世はそういう人間ばっかりで、ほんとうにいやになる。じぶんは ひとづき合いの達人だと おもっているらしい。そういう者にかぎって ひとにみずからものを言い、いちばんつき合いたくない者の本性を実践している! そして、丁寧に、じぶんは完璧な人間ではないよ、間違わないようにね、などと言うのには、笑い以前の問題で、心配の問題となる(だから沈黙してしまうのだが、全然気づいていない)。